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「たまげた」話

今朝の「朝日新聞」朝刊に石牟礼道子さんの「夏に語る」が掲載されていました。

石牟礼さんと言えば「苦海浄土―わが水俣病」がなんといっても代表作。水俣病を起こしたチッソに対する損害賠償請求訴訟で患者側が勝ち、日本の公害問題への国や企業の対応大きな転換点となりました。

その記事の中に「魂消り(驚き)ますね」ということばが使われていました。「たまがり」とルビがふってあります。

新潟県長岡出身の私にとって、このことばは懐かしい方言です。もっとも長岡では「たまげた」と言っていました。ふるさとを離れて40年近いですから、いまこのことばが使われているかどうか分かりません。しかし、こうした方言に漢字を当ててみると、ことば本来の意味が明らかになりますね。

「たまげた」は心底びっくりした時に発したことばでした。日本のことばの底の深さを感じた「語り」でした。

同じ記事の中に「家の造り方もそうですね。・・・縁側がなくなりました」というフレーズがありました。

地域のお年寄りや子ども、近所のみんなが集まり「縁」が育まれていた場所が「縁側」でした。その縁側が日本の家屋からドンドンなくなっていった戦後は、地域のコミュニティーの崩壊の軌跡と同じではないでしょうか。

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