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「満州の孤児たちの物語」上演

昨日(8月19日)、横浜みなとみらい小ホールで「満州の星くずと散った子供たち」の上演がありました。主催は「海老名芸術プロジェクト」で、6月22日にすでに海老名市文化会館音楽ホールで第1回の上演が行われています。

「歌と朗読でつづる小さな命のものがたり」と題した公演の原作は、小田原市在住の増田昭一さんの『満州の星くずと散った子供たちの遺書―新京敷島地区難民収容所の孤児たち』(1998年、夢工房刊)で、これまでもこの本に感動した人たちによって、音楽劇や朗読会が何回か開かれてきました。

その物語の中から題材を得て、「正君の辞世の歌」「僕が生まれかわったら―豊くんの手紙」「星たちのきらめき」などを作曲・ソプラノ独唱で甘利真美さんが、「けんちゃん」「一杯のラーメン」「金のひしゃく」の朗読を劇団東演の南保大樹さんが上演しました。

満州の残留邦人の話題は度々新聞・テレビなどのマスコミに取り上げられますが、生きて帰ることのできなかった孤児たちの想いを伝える作品はこれまで多くはありませんでした。増田さんは自らの体験と、ともに難民収容所で暮らした孤児たちの真実の姿を伝えるために10年前に本書を書き上げました。

この日は、満州から引き揚げてきたという多数の体験者や、物語に描かれた満州の孤児たちと同じ年代の子どもたちも多多勢、来場し、熱心に耳を傾けていました。母親と一緒にきたという小学生の女の子は、すでに原作を読んでいると話してくれました。これからの日本を背負う若者世代にも関心を寄せてくれる人たちがいることに力づけられます。

満蒙開拓団として日本から多くの人たちが大陸に送り出されました。敗戦の後に日本軍はその人たちを守ることなく、敗走しました。戦争で父母を失い、孤児となった子どもたちは多数いましたが、一人ひとりが自分の命としっかりと向き合い、他の孤児たちのためにそれぞれできることを献身的やり終えて命を全うしたのです。

増田さんは一人ひとりの孤児たちの悲痛な叫びを伝えなければと、物語を書きました。1925年8月15日で戦争は終わりましたが、その後に中国大陸で起きていた戦争の悲惨をこれからも伝えていきたいと思います。

いま次の作品を編集中です。

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