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2008年11月

かながわ県民センターで「協働フォーラム」開催

この2日間、フォーラム、講座への参加ががつづきました。

11月28日〈金〉は午後6時から、横浜駅西口、かながわ県民センターで県民フォーラム「パートナーシップで高める地域力~協働型社会・神奈川の実現に向けて~」が開催されました。小田原会場の第7回県民フォーラムでは、事例発表のコーディネーターとして参加しましたが、この日は一般参加です。

「県民パートナーシップ条例」検討部会でご一緒しているアドバイザー役の神奈川大学経済学部教授の松岡紀雄さんがプレゼンテーションと司会を務めました。

「閉塞状態の日本を救うのは、国や県・市町村などの基礎自治体でも、企業でもない、唯一、NPOなどの市民・地域の力に望みがある。生まれてきて良かったと思える子供の笑顔、老若男女の笑いが耐えない社会」を創り出すために「協働」の文化を神奈川から発信しよう」と提案されました。

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パネリストは、「NPO法人多言語社会リソースかながわ」の早川さんと、「NPO法人まちづくり情報センターかながわ〈アリスセンター〉」の川崎さんの2人です。

早川さんは、主に県内の日本語を母国語としない住民の暮らしに関わる問題に取り組み、「医療通訳派遣システム事業」を神奈川県と協働で実施し、さらにモデル事業として行政の施策に高めた具体的な実践の苦労と、課題について話しました。

川崎さんは、10年も前から「協働」は言われているが、実効的な協働はなされていない。「かながわパートナーシップ条例」を条例化することによって何をするのか、基本に立ち返り、協働のための環境整備、経済循環、寄付金の税額控除や職員の意識改革など具体的な問題を指摘しました。

その後、条例の骨子案について説明があり、会場からも寄付税制、協働の担い手は誰か、市民・県民の協働意識などさまざまな現状と課題について質問、要望が出されました。松岡先生は質疑にも会場から参加されました。

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この「かながわパートナーシップ条例」〈案〉はこの後、県民の意見を反映して具体的な条例案づくりに取り組み、県議会の審議を経て、2009年度には施行したいとの県の意向が話されました。

新年早々には、検討部会も開催されます。最大限考えられる、全国に先駆けた条例の意義を条文に込め、情報発信したいものです。

29日午前に行われた宮ケ瀬の県やまなみセンターで行われた宮ケ瀬よもやま話「宮ケ瀬の自然と暮らし」については改めてリポートしましょう。

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秦野盆地の紅葉と上宿観音市

今日は午前中、市内の郵便局、銀行まわりをしました。昨夜来の雨は上がり、青空が出ていますが、丹沢の山並みに沿うように雲が流れています。紅葉の始まった秦野盆地の山すそ、白い雲、青空が水平に視界を区切っています。

秦野本町四ツ角近くの銀行の駐車場の隣にあるのが、観音堂の大銀杏です。黄色く色づくのはこれからです。

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この観音堂は、相模新西国観音33番霊場の31番観音堂です。千手観音が祀られ、8月9日の縁日が四万八千日で、この日にお参りすると四万八千日分のご利益があるといわれています。観音堂の前では、地元の上宿商栄会が毎月第1の金・土曜日に「上宿観音市」を開き、にぎわうところです。

この観音市も11年目に入りました。全国の地方都市の商店街は軒並みシャッター通りと化していますが、秦野の本町四ツ角周辺も例外ではありません。その中にあって、この商店街の粘り強い取り組みは、継続は力を思い出させます。

別の銀行の隣りの民家の壁に這うツタの紅葉です。

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小高い丘の住宅街のへりから丹沢の山並みに連なる東地区の里山の紅葉です。この上空を春と秋にはサシバやチョウゲンボウなどの渡りのタカが滑空していきます。

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我が家の庭のミカンは黄色く色付き食べごろです。甘みがぎゅっと詰まったみずみずしいミカンは、私たち家族とメジロやヒヨドリなどの野鳥の貴重な食べ物でもあります。お互い様と思いながら味わっています。

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丹沢山ろくの朝晩はめっきり冷え込んできました。

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夢工房の仕事場クリーン大作戦!

生来の不精が高じて、仕事場の机の周辺が身動きできない状態になりました。年に1度くらいの割合できれいに整理しないと仕事にも影響が出そうです。そこでここ3日ほど、仕事の合間を縫って〈?〉クリーン大作戦です。

夢工房の仕事場は、14年ほど前に自宅の2階に増築しました。少ない予算の中、知り合いの建築士の方に無理をお願いして、内装は板張りにしました。これは整理作業を始めたばかりの状態です。

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次は反対側から見たところです。どの角度から見ても身の置きどころがありません。

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乱雑を極め、我ながら整理術のなさに辟易です。本、書類、コピー、手紙、ゲラ刷りなど、いちいち内容を確認しながらゴミ箱行き、整理用のダンボール行きと区分けをします。中には本づくりの後、お亡くなりになった方も何人かいらっしゃいます。ついつい著者からの手紙を読み返したりすると、その人となりが彷彿として、しばし手が止まります。

整理作業の最中にはメールのチェックや本の注文、見積りや原価交渉など本づくりのさまざまな仕事が入ります。日ごろの不精の付けがこうして回ってきます。深く反省し、こうなる前にと毎回思います。でも、クリーン大作戦の成果、少しずつ机の上が開けてきました。

仕事関係の資料はそれぞれファイルを作りそこに入れました。NPO、市民活動関連のものも同様にファイリングしました。現在進行形、これからのもの、本づくりは終わったけれど少し身近に置いておくものを棚に収めました。

それ以外はダンボールに詰め、外に整理の日付を書いてプレハブの在庫管理の倉庫に移しました。ようやく一段落した状態がこの写真です。奥の右手は連れ合いの仕事机です。

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次は反対側からの写真です。ようやく足の踏み場がつくれました。机の上が広くなりました。

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ちなみに、中央奥に見えるベンチのような長椅子は、20数年前に私が作ったものです。クリーン大作戦の前は物うず高く積まれ姿かたちも見えませんでした。

職場環境が整ったところで、さあ! 仕事に精出しま~す。 

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アメリカと日本、言葉の力・民主主義の時間

麻生太郎首相の漢字の読みについて、さまざまな指摘がなされています。さっそく爆笑問題の太田光さんがテレビの番組中、「こんな省庁はいらない!」のコーナーで、麻生さんの物言いを真似ていました。例の「みぞゆうの・・・」というものです。

このような言い間違いが何を表わしているかは明らかです。指摘されている通り、麻生さんの日々の演説は、官僚が書いている原稿をそのまま読み上げているだけのようです。

最近のテレビは、クイズ番組が花盛り。漢字の読み・書きや、「お馬鹿キャラ」を売り物にした日本国中クイズだらけの状態です。そんな時代状況と符合するように一国の首相である麻生さんのデタラメな漢字の読みの頻発。これこそ未曾有の出来事ではないでしょうか。

とすると、正真正銘の未曾有の出来事であった阪神淡路大震災などの自然災害に際して、麻生首相は自ら共感を持って被災者のことを慮ったことがあるのだろうかという素朴な疑問が湧いてきます。

福田前首相の辞任表明記者会見における「私はあなたとは違うんです!」ゆずりの上から目線や、べらんめえ調の記者会見での話し振り、さらには、「私がやるんです!」という「私が、私が・・・」というスタンドプレー意識。

加えて、昨日の発言が一夜あけると豹変する「朝令暮改」。ここまでくると、一国の首相としての資質に大きな疑問を感じるのは私一人ではないと思います。

政治家の言葉が今ほど言葉本来の力を失っている時代はないのではないでしょうか。麻生首相だけではなく、この国の政治家たちは、日本語の持っている豊かな感性と力を一語一語の言葉にのせて私たちに国づくりのメッセージを届けてほしいものです。

ひるがえって、アメリカの大統領選挙で次期大統領に当選した民主党のオバマさんのことが対照的に取り上げられています。

オバマさんは、「私が・・・」という言葉を極力使わなかったといいます。「あなたは・・・」「わたしたちは・・・」という主語を多用して選挙演説の終盤、多くの選挙人の心をとらえたというのです。

”You can.” ”Yes we can.”で象徴される、言葉を発する人の立ち位置と、ものの考え方によって、これほど言葉本来の力が込められることはないでしょう。2年近い予備選挙と本選挙、民主主義にかかる時間は長いのです。大統領候補者たちはさまざまな試練を経て、自ら学習し、それぞれの「言葉力」を磨かざるを得なかったのでしょう。

8年間のブッシュ政権を選んだのも間違いなくアメリカ国民ですが、オバマさんを選ぶことで示したアメリカの民主主義の底力は認めてもよいように思います。

さて、閉塞状態の日本、政治家たちからどのような言葉が発せられ、私たちの心に届くのでしょうか。聞き耳を立てています。

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市民トラスト学習会、自費出版相談、神奈川新聞社でセミナー打ち合わせ

11月18日〈火〉は午前中、秦野市役所市民自治振興課で、課長ほかの市職員2名と「尾尻の洋館・秦野の鹿鳴館」再建の会のメンバー4人で学習会(?)を行いました。

市民トラストで寄付金を集める際に、寄付をやりやすくし、かつ効率的にその寄付金を活用するための仕組みはどのようなものか、市民と行政の研究・学習会です。

洋館再建には多額の資金が必要になります。いまは行政に負んぶに抱っこの時代ではありません。市民トラストで再建を実現したい。そのための仕組みづくりを研究しようというもので、今回が2回目です。ふるさと納税方式、NPOの寄付金に対する税額控除など、さまざまなアイディアが語られました。回を重ねて、既存の仕組みではない新しい発想のよりよい知恵を出したいものです。

再建の会は、単に洋館の再建ができればそれで良いとは思っていませんせん。この運動を通して、秦野に市民トラストの意識が深まり、市民による市民のためのまちづくりが行政・企業を含めた協働により実現することを目標にしています。

秦野では現在、複数の市民グループが、寄付金を募りながら独自のまちづくりの活動を始めつつあります。将来においては、それらをネットワークする発想が必要になることでしょう。

午後は、秦野市内在住のご婦人が自費出版の相談にお見えになりました。自らの体験に基づいた学校教育の現場のさまざまな出来事がテーマです。あらかじめ送っていただいた原稿に目を通しました。著者に推敲を重ねてもらい、正月明けに改めてお会いすることになりました。どのように原稿が深まるのか楽しみです。

夕方は、横浜の神奈川新聞社本社で、「神奈川自費出版の会」のブックフェアとセミナーの打ち合わせ会がありました。小田原・伊勢治書店でのフェアも来年で7回目。ブックフェアは2009年3月11日~18日、セミナーは3月14日、15日に実施することになりました。

地元の著者にお話を聞こうということで、夢工房の小田原ライブラリー第19巻『小田原の本土決戦』の著者、香川芳文さんに講師をお願いすることになり、快諾していただきました。具体的な内容はこれから練り上げます。改めてレポートしましょう。

この日、初めてお会いしたのが、平塚のサクラ書店社長の高橋均さんと、武田出版の山口雅美さんのお2人。その他の出席者は、神奈川新聞社2人、まつ出版、湘南社、蒼天社、伊勢治書店、夢工房の各1人でした。

打ち合わせの後は、例によって中華料理店で円卓を囲みました。

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サクラ書店の高橋さん、伊勢治書店の石川さんは、本を読者に届ける、買ってもらうための創意工夫、読者の本離れの現実をそれぞれ語ってくれました。また、本を売るだけでなく、、さまざまな催しを企画して読者と書店を近づけるという、地域文化発信の基地としての書店の果たす役割は、まだまだ大きいと実感しました。

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「協働型社会・神奈川の実現に向けて」フォーラム小田原開催

11月17日〈月〉午後、神奈川県と小田原市の共催によるフォーラムが、「小田原市生涯学習センター」で開催されました。私はこのフォーラム第1部の司会・進行をつとめました。

小田原駅から会場まで歩いて約10分、小田原市役所近くの「けやき通り」は紅葉していました。

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会場の「生涯学習センター」は白い建物です。

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3人の事例報告者と私、小田原市地域政策課の女性職員で事前の打ち合わせをしました。各自の持ち時間は15分、パワーポイントを使い、それぞれのグループの協働の活動を報告します。

打ち合わせでは、できるだけ具体的に協働のきっかけ、協働による効果、協働に際して何が大切か、協働の活動を継続するコツを話してほしいとお願いしました。

1つ目の「障害者相談の支援事業」の事例を報告したのは、小田原市障害者サポートセンター所長の毛利佳子さん。障害者が自立して日常生活や社会生活を送れるようにするための相談業務を行っています。

また、いつ起きてもおかしくない地震などの災害時における障害者への対策や訓練にも参加し、現場で起きる課題を解決するために「防災手帳作り」の具体的な提案をしています。

この協働により、障害者の目線に立った相談窓口サービスなどが、効率的に行われるようになったといいます〈ここでは当日のレジュメどおり「障害者」と書きましたが、私自身は普段は「障がい者」と表記しています〉。

2つ目の商工会議所の青年部出身のNPO法人まちづくりネットワークの中戸川洋さんは、小田原城の銅門における観光によるまちづくりの事例を発表しました。

商売人である仲間たちが、それぞれの得意技を発揮して北条手づくり甲冑隊や小田原エッサホイおどりを実施するなど、市民の自発的な企画を行政が援助することから始まった協働の広がりと意義を話しました。行政のサービスでもない、民間の営利事業でもない、コミュニティービジネス目指しているというのです。

3つ目の市の鳥「コアジサシ」の郷づくりの事例を発表したのは、日本野鳥の会神奈川支部コアジサシプロジェクトチームの賴ウメ子さん。

酒匂川の中洲に人工営巣地をつくり、コアジサシの営巣を誘導する取り組みを始めました。民間の人の力、行政の資金提供、流域企業の保護活動への参加など、市民・企業・行政の3者による協働の実例です。活動の原点は「いまこの鳥がここにいることが大切!」という1点です。

コアジサシが生息する、生物の多様性が保たれた環境は、人間にとっても住みよい、暮らしやすい社会・自然環境なのです。

賴さんとは、夢工房発行の『神奈川猛禽類レポート』でご縁がありました。原稿の一部を執筆されたことを、この日知りました。この本の編集に関わった県立丹沢湖ビジターセンター館長の山口喜盛さんは、丹沢の野鳥や野生動物の研究を長年続けていられる方で、こんな機会にも共通の知人に出会うことがあるんですね。

発表者への2~3の質問を受けて、「協働の種は、身近な暮らしの中にあるということ、協働の当事者同士の信頼関係が何より大切で、そのためのコミュニケーションが不可欠であること、これからのまちづくりは行政の専売特許ではなくなり、市民・企業を含めた協働により、安全・安心な、暮らしやすいまちづくりは可能で、一人ひとりの市民、県民の力が大切」と第1部を終えました。

第2部は、現在、神奈川県が準備を進めている「県民パートナーシップ条例」〈仮称〉の骨子案の説明を湯川NPO協働推進課長が行い、質疑に入りました。

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参加者からの質問、疑問に対する県の説明の後、「パートナーシップ条例検討部会」の審議の様子を話してほしいとマイクが私に回りました。

条例化には、「現場の声を反映してほしい」「分かりやすい表現で」という要望が質問者から寄せられました。検討委員会ではまさにそのことを実現するために、NPOのメンバー、企業関係者、県職員からなる部会で侃侃諤諤の議論をしてきましたし、現在もしています。

県民の意見は聞き置くというこれまでのような条例案の審議ではなく、さまざまな課題が現場で生起する県民の立場で提案し、議論してきました。真に全国に先駆けた「協働型社会・神奈川の実現に向けて」有効なパートナーシーップの確立を目指す条例づくりの工夫をしています。

県民のみなさんへ今この条例が必要だというメッセージを届ける必要があること、そのためには、県の法制担当の硬い頭を少し軟らかくしてもらう必要もありますと、話を締めくくりました。

県下7会場で10月から開催された「協働型社会・神奈川の実現に向けて」の県民フォーラム。最後のまとめのフォーラムは、11月28日18時から横浜駅西口の県民センターで開催されます。私も参加する予定です。

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新宿ジュンク堂で首都圏出版人懇談会トークセッション

11月15日〈土〉夕方、新宿三越アルコット8階にある、ジュンク堂書店新宿店の喫茶コーナーで地域出版のトークセッションがありました。

これは、ジュンク堂書店新宿店が6階で開催中(2008年10月15日~12月25日)のブックフェア「ワガシャノリキサク」の協賛企画です。首都圏出版人懇談会トークセッション「元気いっぱい地方出版の底力―著者・企画担当者が語る存在意義と可能性」というタイトルでおこないました。

夢工房が事務局をつとめる「首都圏出版人懇談会」(首都懇)は、神奈川・東京・埼玉・千葉・栃木・茨城・群馬・福島の1都7県で、地域にこだわりユニークな出版活動をつづけている17の出版社で構成されています。

首都懇は、1990年12月に発足以来、共同目録の発行、ブックフェアの開催、時代状況に即した出版に関わる各種研修会の開催などを通じて、首都圏における地域出版のネットワークづくりに励んできました。

今回のトークセッションは、地方・小出版流通センターの仲立ちによるジュンク堂さんからのお声がかりで実現したものです。ジュンク堂書店新宿店6階には、常設の「ふるさとの棚コーナー」があります。

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そこで開催中のブックフェア「ワガシャノリキサク」に協賛したトークセッションは、8階奥の喫茶コーナーで開催されました。机をはずし、椅子を並べ替えた会場には、30名近い人たちが集まりました。

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この日のスピーカーは、2人の著者と1人の企画担当者です。司会・進行は、首都圏出版人懇談会会長・さきたま出版会代表の星野和央さんです。

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野口稔さんは、これまでに夢工房(http://www.yumekoubou-t.com/)の出版した5冊の本づくりに関わっています。共同通信の記者を、この7月に定年退職したばかりの団塊世代です。『北鎌倉発ナショナルトラストの風』『団塊世代よ、帰りなんいざ故郷へ!』『レヴィンの系譜』『ガイドブックに載らない北鎌倉の神々』、2008年9月発行の『無名人からの伝言―大利根用水に賭けた野口初太郎不屈の人生』です。

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1941年生まれの、作家の森詠さんは、「週刊読書人」の編集者を経てフリーに、随想舎から『森詠の今日のつづきは、また明日』を出したばかりです。自身の作品が映画化され、上映会場で本を販売するなど、独自の販売戦略を考えています。

1960年生まれ、松本賢治さんは、秩父商工会議所事務局長。まちおこしの仕掛け人として埼玉県内初の「ちちぶ学検定」を企画し、さきたま出版会から『やさしいみんなの秩父学』を取りまとめ、発行したキーマンです。

3人は、それぞれの出版社との出会い、具体的な編集・発行などの対応、地域出版を選んだメリット、地域出版の意味などについて語ってくれました。

「地に足をつけ、地域の課題と向き合う中で、本づくりはさまざまなテーマを発掘できる。地域出版は、これからも大きな使命と役割を担っている。地域づくりのプロデューサーとしての意識とリーダーシップがますます必要」と異口同音に話されました。

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最後に、ジュンク堂書店新宿店の社会科学書担当で、今回のトークセッションを企画していただいた満薗さんが、「頑張れ、地域出版!」と、エールをいただきました。

トークセッションを終えて、6階の「ふるさとの棚」コーナーを見に行きました。野口さんは、ご自分の本を見つけて写真撮影です。

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夢工房の「ワガシャノリキサク」は、『無名人からの伝言』『波多野氏と波多野庄』『満州の星くずと散った子供たちの遺書』の3冊を出品しました。

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満薗さんからご紹介いただいた三越近くの「犀門」で打ち上げです。

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私たち地域出版の流通を30年以上にわたり担いつづけてきた地方・小出版流通センターの川上賢一さんも最後までお付き合いいただきました。

インターネットなど、さまざまな販売ルートが開発されている現代ですが、本をつくる出版社、その本を読者に届ける流通と書店さんのかかわりは今後もつづきます。人と人とのネットワークが、人から人へ「本というメッセージ」を伝えるもっとも有効な手立ての一つだと実感しました。

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神奈川県立歴史博物館で戦国大名北条氏の企画展

11月15日〈土〉午後、神奈川県立歴史博物館に行きました。名ばかりの会員である「神奈川地域史研究会」の例会を兼ねた、開催中の企画展「戦国大名北条氏とその文書―文書が教えてくれるさまざまなこと」見学会です。

北条氏は、北条早雲以降の氏綱、氏康、氏政、氏直と五代およそ100年続いた戦国大名です。夢工房(http://www.yumekoubou-t.com/)からはシリーズ「小田原ライブラリー」で山口博著『北条氏康と東国の戦国世界』があり、興味のあるテーマです。

また、この特別展を企画した県立博物館の鳥居和郎学芸員には、小田原の市民グループ「夜の会フォーラム」第68回例会(2005年6月)で「異なる視点から見た小田原合戦―作られるイメージ、薄れる史実」と題した講演をお願いしたことがあります。

今回の特別展について鳥居さんは図録の「はじめに」で次のように記しています。

「当館が所蔵する戦国大名北条氏関係の文書を中心として、印判、花押、料紙の形式、折式、封式、などにも着目しながら、多様な文書の世界を紹介するとともに、絵画、金工、彫刻など文書に記された事柄に関連する資料を加え、文書作成の状況を立体的に復元することも試みた」

1時間余り鳥居さんの解説を聞きながら会場を巡りました。今回の特別展は、文書からうかがえる戦国大名の暮らしや文書の作成とその作法、さらには、戦国大名北条氏の滅亡、その後の近世大名としての再生にまで及びました。

この企画展の発想は、夢工房の本づくりと共通するところもあり、編集者として少なからず刺激を受けました。

県立歴史博物館の概観です。まずは現在の入口です。

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その裏方には対照的な博物館の建物が。

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みなとみらい線「馬車道」駅までの間には、歴史を感じさせる近代の洋風建築がそこかしこに点在しています。

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馬車道駅のコンコースでは、ストリートミュージックのライブが行われていました。

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この後、みなとみらい線直通の東横線で渋谷に出、新宿に向かいました。新宿三越アルコット9階のジュンク堂書店で行われた首都圏出版人懇談会のトークセッションは、稿を改めて書きたいと思います。

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報徳博物館へ納本、フイルム校正、開港記念館で公開勉強会

11月14日朝、車で小田原に向かいました。R255を右に折れ、酒匂川方面に向かう途中で、いつもとは違う富士山に出会いました。この日も雲ひとつない秋晴れ、気持のいい一日の始まりです。

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20年来お世話になっている印刷所で『丹沢今昔橅語り』〈梶谷泉〉のフィルム校正です。これが印刷直前の最終チェック。問題はなく、今月末には発行の段取りを組めました。12月13日には横浜で出版記念会が開かれます。この会では、梶谷泉さんについて15分ほど話して欲しいと依頼されています。

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梶谷さんとの出会いは15年ほど前。丹沢ブナ党の初代党首であり、夢工房(http://www.yumekoubou-t.com/)からは、『ブナ・いのちの賦』という絵本を出版している方です。

ブナに象徴される丹沢の自然をどのようにして次の世代に伝えていくか、この本では、自らを「橅の巫女」になぞらえ、丹沢の今昔を橅爺に語らせています。

フイルム校正の後は、小田原城の近くにある報徳博物館へ『斎藤高行 報徳秘稿(抄)』の納品です。A5判360ページもの大部な本は、夢工房のシリーズ「小田原ライブラリー」の『二宮尊徳とその弟子たち』の著者、宇津木三郎さんが編集しました。

近年、中国においては二宮尊徳の研究が盛んだそうです。今年の中国の尊徳研究会には日本からも宇津木さんなどの研究者が多数出かけます。11月21日の出発に何とか間に合いました。納品を終えて車で自宅へ帰り、夢工房の今日の仕事はひと段落。

今度はバス、電車で横浜に向かいました。18時30分から、横浜開港記念館で神奈川県自然保護協会の主催で「丹沢大山自然再生の現場から 林業の今」と題した公開勉強会が開かれました。この日の司会進行が神奈川県自然保護協会理事の私の役目でした。

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1人30分、3人の講師の方々が、「神奈川の森林 林業の現状と森林再生50年計画」「神奈川県有林の取り組み」「民間の取り組み」と題して講演されました。前の2つは県の職員が、最後のテーマは秦野森林組合専務理事の今井栄さんです。

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2人の県の職員は、林業の現状と、奥山、山地、里山における林業のあるべき姿と課題、長期計画、県の林業職員の減少、林業の技術の伝承や担い手の絶対的な不足の現状を話されました。

今井さんは、林業の現場で起きている具体的な課題や事業が中心でした。若手の林業職員を採用し、「新月伐採」という方式で付加価値をつけて材を供給している現状を話されました。

今井さんとは秦野で度々お会いしています。大雨で崩れた棚田の畦の補修用に間伐材を何度も調達させていただいています。

50名余りの参加者の中から質問を受けて質疑を行いました。神奈川の林業の現状と担い手、材の経済性、生物の多様性、森林の持つ多様な役割を再確認することができました。

県民に開かれたこの公開勉強会は、県民と行政の情報の共有と、丹沢の自然再生への具体的な一歩を踏み出すための創意工夫の場です。今年は今回が第3回。これからもさまざまなテーマで開催の予定です。

帰りは、副理事長の青砥さんの車に乗せてもらい本厚木まで。電車で秦野駅へ、徒歩で自宅に帰りついたのは11時前でした。

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田んぼに寝転がり青空を眺める本田幼稚園児

1月13日〈木〉は、伊勢原にある東海大学付属本田幼稚園のエコグループの年中、年長の園児たち33名、先生・父母のボランティア7名、総勢40名が名古木の棚田を訪れました。

エコグループの園児たちは、クリスマスのバザーなどで集めた募金を自然保護の活動に使ってほしいと、これまでは2月にドン会の棚田にきていました。

今年は、「棚田を見学し、自然にくらしていく大切さや、大事にする気持を養う」「自然の大切さを感じ、募金活動に結び付けていく」ことを活動目標にこの時期にしてきてくれました。迎えるドン会会員は10名ほどです。

この日は早朝にR246の落ち合い交差点で交通事故があり、幼稚園のマイクロバスは遠回りして少し遅れてやってきました。遠くから元気な子どもたちの声が聞こえてきます。「こんにちわー!」「いらっしゃ~い!」

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土手の上と下であいさつです。

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さっそくドン会の棚田へ。子どもたちは、こわごわと小川を渡り棚田へ向かいます。

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園長さんは野菜をむしりムシャムシャ。子どもたちもつられてムシャムシャ。

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バッタやカエルを捕まえて大喜び。

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棚田の田んぼにシートを敷いて、雲ひとつない青空を眺めました。

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ドン会の棚田米を釜で炊きました。子どもたちはもりもり食べました。

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園長さんも、取材にきてくれたタウンニュースのY記者も「美味い美味い!」を連発。

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帰りに新米を少しプレゼントしました。

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紅葉が少し進み、ノスリが舞っていた里山。子どもたちは、田んぼに寝転がり青空を眺めて何を感じたでしょうか。自然の中に身を置き、五感を育み、のびのびと大らかに成長して欲しいものです。

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『元気に百歳』熊谷編集長と厚木の蕎麦屋で打ち合わせ

11月11日〈火〉編集者日録 その3―『元気に百歳』熊谷編集長と打ち合わせ

この日3つ目の会合です。夕方、小田急線本厚木駅のミロードの蕎麦処「つづらお」で熊谷さんとお会いしました。『元気に百歳』は6号から編集・発行のお手伝いをしています。熊谷さんは、編集長として会員の原稿募集、外部からの寄稿者の選定、取材、原稿書きと毎号大忙しです。

年に1号の発行ですから、もう4年がたちます。来年の10号で一区切りというのが「元気に百歳」クラブの方針です。今年の9号の反省を踏まえ、10号の記念号をどういう内容にするかというのがこの日のテーマでした。

1923年生まれの熊谷さん、本づくりを通してさまざまな場所に出かけ、人にお会いするのが何よりの元気の元と話されます。

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本の編集は、誰でもできるというものではありません。これまで培ってこられた多様な人的ネットワークと、今の時代に読者は何を求めているのか、という感性が必要です。

『元気に百歳』誌に毎号のように巻頭言をお寄せいただいている聖路加病院理事長の日野原重明さんや、「100歳まで健康に生きるために―食事と運動と生きがい」を寄稿いただいた順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授の白澤卓二さんとのコンタクトも熊谷さんならではでした。

そのためにもますますの健康をと、杯を交わしました。

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棚田のジオラマを子どもたちの教材に

11月11日〈火〉編集者日録 その2「棚田のジオラマを子どもたちの教材に」

この日の午後は、NPO法人自然塾丹沢ドン会理事長の工藤誠幸さんと2人で、秦野市教育委員会に行きました。あらかじめ金子教育長さんには、私から面談のお願いをしています。教育長と同席してくれた秦野市教育研究所の専任主幹がこの日の初対面の方で、もちろん名刺の交換をしました。

11月3日の東京農大の収穫祭で名古木の棚田の調査研究をやった中村ゼミの学生さんたちのことはすでにブログに書きました。中村教授からジオラマの活用について、学生や大学の願いを聞いていました。秦野市で活用できないか、その相談に伺ったのです。

教育長さんの反応は上々でした。時間をかけてていねいに作られたジオラマ2点。市内小学校の子どもたちの環境教育の教材として使い道を考えたい。具体的な受け入れについてドン会が間に入って東京農大と打ち合わせることになりました。

ジオラマは2点あります。1つは名古木地区の丹沢ドン会のフィールド周辺を650分の1に縮小したもの。1つは、棚田の構造・働きのジオラマです。

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棚田の構造ジオラマは、実際に水を流してそのしくみを見せてくれたものです。

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収穫祭の研究発表が終わればジオラマは壊される運命にありましたが、これで今後の活用の目途が立ちました。30分ほどの面談予定が1時間20分にも及び、まだドン会の復元棚田に足を運んでないという教育長に、ぜひ1度お出かけくださいと声をかけました。

丹沢山ろくの子どもたちに、身近なところにある棚田の果たしている役割や多様な自然を感じ取っもらい、豊かな感性を育んでほしいと切に思います。

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編集者日録(2008年11月11日)

初めてお会いする人とは名刺の交換をします。1年におよそ4~500枚。11月11日は5人の方にお会いしました。そのうち初めての人は1人でした。

午前中にまず美人姉妹を秦野駅にお出迎えしました。

ここまで書いて尻切れトンボのまま2~3日過ぎました。再開します。

相模原市からお出でいただいたお2人、実はとっても仲良しの3姉妹なんです。真ん中の「ミキ」さんの本をつくりたいと、初めてお会いしたのは7月のことです。

3か月余り、お2人は詩を書き、読み直し、写真選びを行きつ戻りつ進めたのでしょう。ようやくここまでたどり着きました。

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ミキさんは、「とにかく行こう、自分にできることをしよう」、子どもたちの力になりたいと、コソボに旅立ちました。

突然の病と帰国。

しかし、「病気でみんなに迷惑をかけただけの人にはなりたくない」、自分にできることは何でもしたかったと、力をふりしぼりました。

「ありがとう」の言葉を残して、「ふたたび神さまの子どもになった」ミキさん。

この詩と写真による小さな本は、お2人のミキさんへの想いに寄り添いながら編集をすすめ、桜の花の季節には発行の予定です。

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「ボージラール」で夢工房の本を

11月12日の午後、隣りの平塚市松風町に出かけました。「ボージラール」は手づくりネクタイ、ストール類、陶器、服飾雑貨などのこだわりのお店ですが、オーナーの和田淑子さんの軟らかい発想で、夢工房の書籍も扱ってもらっています。

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和田さんとの出会いは、海老名芸術プロジェクトの甘利和美さんからのご紹介です。本年6月に海老名市文化会館音楽ホールで、8月に横浜みなとみらい小ホールで上演された、歌と朗読でつづる小さな命のものがたり「満州の星くずと散った子供たち」の原作や、絵本をお店に置かせていただいたのがそもそもの始まり。6月の初旬のことです。

この日は『満州の星くずと散った子供たちの遺書』(夢工房刊、増田昭一著  http://www.yumekoubou-t.com/)ほか4点の本の精算に伺いました。和田さんは、常連客のみなさんにさりげなく本を紹介してくれたのでしょう、予想以上の売れ行きでした。残部を返品していただき、夢工房の別の書籍を引き続き置かせてもらうことになりました。入口右手のコーナーが展示場所です。

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『ガイドブックに載らない北鎌倉の神々』(北鎌倉湧水ネットワーク)、『おばあちゃんの昔語り―大和の自然と人との出会い』(大笹悦子)、『丹沢を駆け抜けた戦争』(生命の環・むすびの衆)の3冊です。

コーヒーをご馳走になりながらのお話で、「夢工房の著者・武勝美さんに教わったことがあります」と和田さん。厚木七沢温泉の元湯「玉川館」のお生まれだということが分かりました。そして、丹沢の自然に話が及び、共通の知人である中村道也さんが話題に上りました。

中村道也さんは、丹沢札掛で民営国民宿舎「丹沢ホーム」を経営するかたわら、NPO法人丹沢自然保護協会理事長として丹沢の自然保護運動のトップランナーとして活躍している方です。私はこのNPOの理事の末席にいます。ところが、中村さんと和田さんは、家族同様の生活をしたことがあるというのです。

道也さんの父・牧師である中村好男さんは、戦後間もなく、300人もの孤児を引き受け、丹沢札掛で共同生活を始めました。壮絶なボランティアの実践と、その不屈の精神に感動した玉川館のご主人(和田さんのお父さん)は、惜しみない援助の手を好男さんに差しのべました。

好男さんが山から下りて町に出かける用があるときは、玉川館が宿になりました。家族ぐるみの付き合いが始まり、道也さんたち中村家の子供たちは、玉川館の子供たちときょうだい同様の生活を一時期、共にしたというのです。

和田さんは今でも思わず「道也ちゃん」と口をつくことがあるそうです。戦後の一時期、食べることさえままならなかった時代を共通体験した和田さんと中村さん。物事を見る目や、考え方の底に自然や人間に対する優しさや謙虚さがあるように感じました。

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閑静な住宅街の一角にある「ボージラール」。和田さんは、スタッフと2人でゆったりとした時間と空間のこの場所で、こだわりの品々をお客様に提供しています。スローライフを楽しみながら、「自らの足元で出来ることをまず1歩」という和田さんの言葉に私自身が力づけられる思いでした。

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本郷・鳳明館で編集者フォーラム研修会

11月8日〈土〉は、夕方から東京へ出かけました。文京区本郷、東京大学近くにある鳳明館という旅館で集まりがありました。本の街・神田神保町と本郷界隈を探索する自費出版編集者フォーラムの宿泊研修会(11月8日、9日)です。私は、8日の夜の交流会のみ参加です。

自宅を4時過ぎに出て、地下鉄本郷三丁目の地上に降り立ったときはすでに真っ暗。案内図を頼りに歩くこと約10分。街灯に照らされた旅館の姿が目に入りました。

玄関を入ると、それこそ「番頭さん」がお出迎え。40数年前に中学の修学旅行で一泊した東京の宿の雰囲気を思い出しました。当時と違っているのは下駄箱の名札。外国人の名前が多数貼り出されていました。

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宿の人に案内されて、宿泊しない人用の控えの部屋に。廊下を通り角を曲がるたびに、天井や壁面の装飾に時代を感じました。

部屋にはすでに先客があり、旧知のお2人の他にすでにお風呂に入っている人も。交流会のスタートは7時です。少し時間があるので館内を探索することにしました。

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廊下は黒の玉石が敷き詰められています。洗面所の隣りの円窓の装飾です。館内はきれいさっぱりと掃除が行き届いています。

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私は入りませんでしたが、お風呂の入口です。

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館内を一巡して受付でパンフレットをいただきました。鳳明館本館は、やはりというか国指定の登録有形文化財なのです。私が訪れたのは、路地を挟んだ向かいの台町別館でしたが、なるほど時代をタイムスリップするほどの旅館でした。

地元秦野の見てあるきの会でも、さまざまな近代の建物に出会っていますが、この鳳明館の風情も心に残りました。

それぞれの時代に生き残るためには創意工夫が欠かせません。現在は外国人客を積極的に受け入れているようで、パンフレットもHPも日本語と英語の2通りでした。

7時から交流会が始まりました。くじ引きで決まった私の席の左隣りは、朱鳥社代表の卯嶋さん、社名のいわれをお聞きしました。「朱鳥」とは言葉の始めの意。なるほどと合点しました。

右隣りは「自費出版ジャーナル」編集長の本村さん、ジャーナルの校正が遅くなったことをお詫びし、何はともあれ杯を酌み交わしました。

湯島で酒菜処「ふくろう亭」を息子さんと経営している杉見さんは、「朝日新聞」夕刊の記事を読みましたと話されました。忘年会はこのふくろう亭で行われます。

会の代表の神門さんからは、地方・小出版流通センターの川上さんが夢工房20年のことを書いてくれた「新文化」〈2008年8月21日〉の記事のコピーをいただきました。

今回の宿泊研修のコーディネーター兼案内人でもある矢野さんは、「本の街クイズ」で得意技を発揮しました。今回お初の方々もあり、総勢20名近い交流会は大いに盛り上がりました。

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2時間飲み放題のこの宴席、持ち込みの「銀盤」はあっという間になくなりました。

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2次会の部屋では小島さん御用達の「緑川」がありました。

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最後は不思議な世界に。両手を捩り上に伸ばす不可思議な健康体操に興じました。宿泊組み8人を残して私たちは10時には宿を出ました。今日は果たして何の研修だったのだろう?

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☆君のモミジの手と定番カレー

この土・日に2人の娘たちが我が家にやってきました。下の娘とその連れ合い、上の娘と☆君です。上の娘の連れ合いは、仕事を終えて夜遅くに登場です。

何といっても☆君が中心、もうすぐ1歳になります。足をぱたつかせ、ゴロンと腹ばいになり、髪の毛をつかみ、腕にかぶり付きます。一挙手一投足が、この前会ったときとは違って(?!)います。

母親があげる離乳食。大きな口をあけて待つ姿は、まるで親鳥からえさをもらう雛と一緒です。一日一日、目覚しい成長を遂げています。幼い命の輝きを目の前にしていると、疲れも何もどこかへ消えていきます。

わが子とどのように関わっていたのかは、すっかり忘れてしまいました。☆君を抱っこして窓の外を眺めながら、「緑がいっぱい」「雲だよ」「ミカンが黄色くなったね」と話しかけると、「ぶー、ぶー」「ぐーーー」と☆君は言葉にならない音を出します。こんな風にしてわが子にも言葉をかけていたのかと30年の歳月の早さに呆然とします。

☆君の母親に言わせると、「☆君は私が言うことをみんな分かるみたい」だそうです。顔を突き合わせ、濃密な毎日を過ごしている母子であれば、むべなるかな。

日曜日の夕食は私がカレーを作りました。娘たちが集まったときの定番です。材料をそろえるところまでは連れ合いが、その後は台所に1人で立ち、田舎からの新米をとぎ、まずご飯の用意。

タマネギ、ニンジン、ジャガイモをサイコロ状に刻み、大鍋で炒めます。豚肉を入れてさらに炒め、香ばしくなったところで水を注ぎ、ぐつぐつと煮ます。最後にリンゴ1個をすりおろし、カレーのルーを入れて完成です。

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シンプルなカレーは、私の数少ない得意(?)料理の一つ。下の娘の連れ合いもお代わりです。

食べ終わった後に下の娘の連れ合いと☆君が手の大きさを比べていました。こんなに小さなモミジのような手。大人が支えなければ生まれたばかりの命はつながらないのです。

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最近の☆君の得意技は、母親の首に手を回す「ハグハグ」と唇を震わせて音を出す「プルプルプル」です。

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自由民権運動のメッカ「雨岳文庫資料館」オープン!

11月1日〈土〉は、大山山ろく上粕屋の山口匡一邸で「雨岳文庫資料館」のオープンと、記念講演会が開かれました。

山口匡一邸は、江戸時代の天保5年以降に建てられ、その後、幕末動乱期に現在地に曳き屋・増築されたた古民家です。1998年には国の有形登録文化財の指定を受けました。

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母屋の左後方には雨岳文庫の名前の由来ともなっている大山の頂きが見えています。この日オープンした「雨岳文庫資料館」は、この母屋と対面した庭を隔てた東側にあります。

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オープン記念の展示は「自由は大山の麓より―湘南社の活動―」です。展示目録には次のような紹介があります。

「資料館開設の地は、相州最初にして最大の自由民権結社である湘南社の初代社長・山口左七郎の居宅であり、湘南講学会上粕屋講学所などにも使われた活動の中心地です。・・・今回の展示は、①湘南社社長・山口左七郎の紹介、②県内最大の民権結社「湘南社」の活動、③湘南社の支援者・講師・社員たちの横顔」とあります。

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この展示は来年4月末までの土・日曜日限定で開催されます。

澎湃として湧き起こった日本の近代化の荒波の中、国会開設請願運動に始まり、民権結社の結成・展開・終焉に至る神奈川の自由民権運動の中心地の一つであったのが相州の地です。

山口家の所収資料をはじめとした、県下の自由民権運動の研究を昭和30年代より始められた大畑哲さん。民権研究の第一人者である大畑さんが、「雨岳文庫資料館」の館長に就任されました。

大畑さんは、夢工房から2008年2月と5月には神奈川の自由民権運動の全体像を描いた『神奈川自由民権探索』『続神奈川自由民権探索』の2冊を発行されました。〈夢工房 http://www.yumekoubou-t.com/

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資料館オープン記念の講演は、館長であり、この本の著者でもある大畑哲さんが「山口左七郎と湘南社」のテーマで行いました。会場には116人もの参加者があり大盛況でした。

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まず、NPO法人雨岳文庫を活用する会理事長・山口家当主の山口匡一さんの挨拶です。来賓の安西邦夫・早稲田大学教授、長塚幾子・伊勢原市長などの挨拶の後、大畑さんの講演が始まりました。

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予定の40分では時間が足りません。ビデオの上映も含め1時間ほどに及びました。近代日本の自由民権運動に奔走した地域の人びと。当時の教育や福祉の世界での取り組みは、現代のまちづくりにも通じるものがありました。

ふるさとの歴史や文化などの宝物を活用したいものです。オープンした資料館がその一つの拠点になるはずです。

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母屋の漆黒の大黒柱は1辺40センチ以上もあります。土間にはさまざまな農具が展示されています。資料館と一緒に、この母屋の空間に身を置くだけでも、ゆるやかな地域の歴史の流れを実感できるかも知れませんね。

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ぶらり「丹沢山ろく」東田原から名古木へ

11月1日〈土〉は、大忙しの1日でした。11時過ぎから名古木の棚田でNPO法人自然塾丹沢ドン会の里山ミーティングが、14時からは伊勢原の雨岳文庫で「雨岳文庫資料館」オープン記念の講演会が、17時30分からは小田原駅近くの市民学習室で「夜の会フォーラム」の例会がありました。市民活動の「はしご」の一こまの紹介です。

名古木の棚田へは、いつもは自転車か車で行くのですが、この日はその後の予定があります。車の中からは見えない風景との出会いを楽しみながら、ぷらぷら歩いてみることにしました。10時半過ぎにカメラを首に提げて自宅を出発です。

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歩き始めると10分足らずで住宅街を抜け、田園風景が目の前に開けます。実もたわわな柿の木。小鳥たちが啄むだけではもったいない!

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路傍にはアザミの花やススキが風に揺れています。

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鎌倉3代将軍、歌人としても歴史にその名を連ねている源実朝の御首塚があります。この木立ちの手前からは、中世の豪族の館跡が近年の発掘調査によって確認されました。

波多野氏の城跡についてはこれまでさまざまな意見がありましたが、ここも有力な説の一つとなりそうです。

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すぐそばには「田原ふるさと公園」があり、そば打ち体験教室や、野菜など地元の農家の農産物の直売所があります。

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隣りの水車小屋ではそば粉の製粉が行われています。

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すぐ近くの丘の上には「東田原ふれあい農園」の事務所があります。

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道の両側には昔からの農家の家々が並んでいます。庭先には農家の蔵や秦野の葉タバコ〈米葉〉の乾燥小屋が残っています。江戸時代から始まった秦野の葉タバコ栽培は、昭和59年には終わりを告げました。

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農家の屋敷の回りには防風林が巡らされています。

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秦野市立東公民館の屋根にはソーラシステムが設置されています。後ろにそびえるのは大山です。

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金目川沿いにある「波多野城址碑」のあるところが眼下に見えます。

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この周辺一帯が波多野城址のあったところと伝えられていました。20数年前には、波多野城址保存運動が起こり、幼い子供たちと見学会に参加したことが思い出されます。遠くにはいつも大山がそびえています。

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バス路線を歩くと三叉路に出ます。ここは「坂本道 蓑毛」と書かれた道標があります。私が歩いてきたのは左手からです。右手の山に向かう道が蓑毛方面です。

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バス路線の坂を下ると右手に「道永塚」があります。身の丈ほどの塚の僧道永には善僧、悪僧の2説があります。230年以上も前に建立された僧道永にまつわる伝説がこの地に伝わっています。

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バス路線をさらに秦野駅方面へ歩きます。傍らに妙な看板があります。すぐそばに立っていた風力発電機が今はありません。異業種の研究開発から生まれた「未来風車」、ひょっとして看板倒れになったのでしょうか。

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バス停「上原入口」の信号を左に曲がります。ふるさと秦野が誇る洋画家・宮永岳彦画伯の実家の前を通り、左に曲がり川沿いに進みます。苔むした橋を渡ります。

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橋のそばには怪しげな洞窟があります。食糧の備蓄用か、はたまた戦時下の防空壕でもあったのでしょうか。

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名古木の里山の入口に入る直前、空を仰ぐと高圧送電線が走っています。

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ようやく名古木の棚田に到着です。周囲の里山の雑木林の紅葉はもう少し時間がかかりそうです。

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ここまで1時間ちょっと。ここちよい汗をかきドン会の里山ミーティングに合流しました。

11月30日〈日〉に行われる「収穫際」は、ドン会メンバー、自然塾の塾生、地域の農家の方々など100名近い老若男女が集まります。1品持ち寄り、1人1000円の参加費〈中学生以下無料〉です。ノスリが舞う名古木の棚田で紅葉狩りはいかがですか?

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尾尻の洋館再建に向けて

11月6日〈木〉の『タウンニュース』紙秦野版の1面トップに「よみがえれ尾尻の洋館」という文字が躍りました。10月25日に開かれた「尾尻の洋館再建呼びかけ人の会」を取材してくれたタウンニュース社のY記者が、その後の取材も含めて記事をまとめてくれたものです。

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11年前に調査・解体された尾尻の洋館を再建することで、秦野に市民トラスト運動を根づかせ、未来に秦野の貴重な宝物を伝えていく第1歩としたい。

再建呼びかけ人の会では具体的な今後の活動方針が話し合われました。また、単に尾尻の洋館を蘇らせるだけではなく、市民一人ひとりの力を合わせることで創りあげる秦野のまちという市民意識を広めていこうという長期的な展望も課題となりました。

11年前の尾尻の洋館保存運動の際にもさまざまな場面でアイディアを出し、力を惜しみなく注がれた紫藤邦子さんを再建の会の会長にお願いできました。紫藤さんはアニメ「トトロの森」でおなじみの宮崎駿さんと従兄妹の関係にある方で、鶴巻の老舗旅館「陣屋」の元女将さんです。

尾尻の洋館〈旧梅原家洋館〉は、明治25年の創建です。建物そのものだけではなく、当時の地域社会や産業、生活文化などにも光を当て、近代の秦野のあゆみを再発見する活動を目指しています。

もちろん、市民活動だけでまちづくりができるものではありません。秦野市の担当窓口を中心に「協働」「市民トラスト」「ふるさと納税制度」などの学習会をすでに始めています。市民、行政、企業などが、それぞれの得意技を発揮することで、コラボレーションの相乗的な効果が現われてくるのではないでしょうか。

海の向こうのアメリカではオバマさんが次期大統領に選出されました。地球規模、国のレベル、それぞれの地域ごとに、現状を変革して暮らしやすい社会や世界を創り上げていくのは、一人ひとりの市民であると改めて確認したいものですね。

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東京農大収穫祭「棚田の水田生態系」研究発表見学

11月3日、NPO法人自然塾丹沢ドン会理事長の工藤さんと2人で東京農業大学の収穫祭に行ってきました。

というのも、東京農大の地域資源利用学研究室の中村ゼミの学生さんたちが私たちのフィールドである秦野市名古木の棚田で今年、水生生物と棚田の米づくりについての調査研究を行っていたのです。

小田急線の経堂駅で2時に待ち合わせし、大学に向かいました。商店街はたくさんの通行人で車が動けない状態です。

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住宅街に入ると板塀の家がたたずみ、山茶花の花が咲き乱れていました。

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徒歩10分ちょっとで農大の学園祭会場へ到着しました。構内は立錐の余地もないという言葉そのままの混雑状態です。

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13号館2階の研究の展示・発表会場では、学生たちが来場者に説明をしていました。見覚えのある学生さんがいました。

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ていねいに作られたジオラマの前で思わず笑顔がこぼれます。小川、棚田の構造ジオラマでは実際に水を流してくれました。

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これまでも東海大学や生命の星・地球博物館の方々が名古木地区に調査に入りましたが、あくまで生物多様性の視点からの現状確認調査でした。

今回のものは、例えば、田んぼに生息していたホトケドジョウが土をかき混ぜて濁らせ太陽の光を入りにくくし、そのことで草が生えにくくなるというように、生き物の生息と米づくりのかかわりについて、私たちがこれまで考え付かなかったことにも触れていました。

名古木の田んぼの水は水質調査でも「生物の生息・生育・繁殖環境として非常に良好」であるAランクでした。カワラゲが多数確認できたことも、それを証明しています。

この収穫祭の初日には、中村ゼミのOB会が毎年開かれるそうです。このような地道な調査研究が積み重ねられることで、伝統的な日本の安全安心な食べ物づくりの復権につながってほしいものです。

帰り際に中村ゼミの研究室を訪れました。精魂こめて作られたジオラマの活用方法がないものか中村好男教授に相談されました。学校教育の場で活用できないか秦野に持ち帰ることにしました。

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経堂駅に向かいながら工藤さんは、30年ほど前には経堂駅の近くの会社に通っていてこの辺は縄張りだったと話しました。当時の居酒屋を探しましたが、影も形もありません。目ざとく見つけた暖簾と提灯、炉ばた焼「三貴」に入りました。

ここは農大関係者が多数集まる場のようです。醸造学科には全国の酒蔵の跡継ぎが多数学んでいます。ここの酒母でつくられた日本酒が出ました。すっきりとして、かつ味わい深い酒でした。

女将さんと親父さんの笑顔に乾杯!

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神田神保町「本の得々市」で売り子に

11月1日~3日は「世界一の本の街 神田神保町」で第18回神保町ブックフェスティバルが開催されました。夢工房ほかの17の出版社が加盟する「首都圏出版人懇談会」も、1996年から参加しています。

首都懇は1日、2日の出店です。私の当番は2日、朝7時過ぎに家を出てバス、小田急線、地下鉄を乗り継いで神田神保町に向かいます。朝早い秦野駅前にはバスを待つ登山客が列をなしていました。

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このフェスティバルに参加する出版社は、岩波書店、小学館、講談社、主婦の友社、音楽の友社、日本放送出版協会、毎日新聞社などの大手から、「首都懇」まで130社余り。もちろん地元の東京都書店商業組合千代田支部が共催しています。

「お楽しみワゴンセール ちょっと汚れておりますが 本の得々市」と銘打ったブックフェア、すずらん通り、さくら通りにところ狭しとワゴンが並びます。9時過ぎから始まった準備、10時からのオープン前には待ちきれない本の虫たちが集まります。

この日の首都懇の売り子は、2日連続のHさん、Sさんに加えてTさん、Yさん、女性のYさん、それに私の6名。オレンジ色のど派手なはっぴを着てやる気満々です。

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首都懇のワゴンの隣りは、毎年決まって地方・小出版流通センターの「書肆アクセス」でしたが、今年はその姿はありません。背中合わせには地元の中華の名店「サンコウエン」さんが陣取り、若手の新しい料理長が陣頭指揮しています。

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時々応援の声かけをやると、肉まんや春巻きの差し入れがあります。お返しに『蝶とあるく箱根』〈夢工房刊〉を差し上げました。

本好きの虫たちは掘り出し物を求めてワゴンを渡り歩きます。夢工房の本を手に品定めです。

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この日限りの首都懇のセール。午前中は5割引、午後になると6割引、さらに7割引に。本が売れ残り裁断されるよりは本好きの人に持って帰ってもらおうと大サービスです。夕方になるとビニール袋に詰め放題で300円の新商法。

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真剣そのものの読者の目に勇気付けられました。

きれいさっぱりの片付けの後は、1日中立ちっぱなしの疲れを癒しに御茶ノ水駅近くの居酒屋に。何はともあれカンパ~イ!

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ユミちゃんから十数年ぶりの電話

私たちの下の娘の小学校の同級生にアキちゃんという女の子がいました。アキちゃんの年子のお姉ちゃんにユミちゃんがいました。3人は学校から帰るとお互いの家に行っては夕方まで遊んでいたこともありました。

ユミちゃんは本を読むのが大好きです。ある日、我が家に遊びに来ていたユミちゃんに1冊の本をプレゼントしました。『ドンドンが怒った』〈岡進作、西巻一彦絵、1991年11月、夢工房発行 http://www.yumekoubou-t.com/)という童話です。

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3人はいつの間にか大きくなりました。娘からアキちゃんやユミちゃんの噂を時々聞いていました。「ユミちゃんは海外青年協力隊でNPOの活動をしているよ。アキちゃんは東京の書店に勤めているよ」

バス停で待っているアキちゃんを遠くから見たことが2~3度ありました。アキちゃんは4年前に娘の結婚式の受付をやってくれました。

昨日の夕方、1本の電話がありました。池田小百合さんの『童謡と唱歌―歌唱の歴史 ①春夏のうた、②秋冬のうた』(夢工房発行)の注文です。連れ合いが電話を受け、住所・名前をお聞きしていて、「〇〇ユミと言います」という声が聞き取れました。

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本の注文の終わった後に、「・・・片桐さんですよね?」と聞かれたのです。

「アキの姉のユミです。結婚して、いま隣りの市に住んでいます。小さいときに、本を1冊いただきました。いまもNPOの活動をしていて、参考のためにこの本を使いたいと思います」

途中から連れ合いの声が明るくなりました。

「ようやく、こうして自分で本を買うことができます。片桐さんのNPO活動は新聞などで拝見しています」とユミちゃんは話していたそうです。

小学生のときにプレゼントした1冊の本を忘れないでいてくれたユミちゃん。本づくりをしていてほんとうに良かった!

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