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2009年2月

東京銀座周辺の近代たてもの見て歩き その2

「見て歩き」のつづきです。東京工業倶楽部の建物が東京駅の近くにあります。

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歩道からは修復中の東京駅が見えます。

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皇居方面に向かいました。歩道にはフラワーポットがあちらこちらに設置されています。歩く人の目に優しく映ります。

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皇居に面している東京銀行協会ビルヂングです。

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2階建てのバスが通ります。

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皇居のお濠にはアヒルの群れが・・・。

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見て歩きの圧巻は明治生命ビルでした。土・日曜日には、内部も一般公開しています。まずその外観。

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中に入ってみましょう。

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明治生命館は昭和9年〈1934年〉に竣工し、1997年に国の重要文化財の指定を受けました。現在もこの建物は使いつづけられ、休業日には無料で一般公開されています。

この日見てきた近代建築は、「秦野の鹿鳴館」とは規模や年代はまるで違います。しかし、建物がそこにあり、活用・公開されていることの意味を実感しました。

私たちが市民トラスト「秦野の鹿鳴館―旧梅原家洋館」再建を目指して活動を始めたのも「ものがなければ物語れない」という11年前の保存運動の際に市民に発信したメッセージが源です。

明治25年〈1892年〉に貴族院議員・梅原修平によって丹沢山ろく秦野の地に建築された洋館。これを再建し、活用することで、往時の秦野の街の活気とエネルギーを現在に呼び戻し、まちづくりに活かしたいものです。

ここちよい疲れを感じながら見て歩きを終えることができました。

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東京銀座周辺の近代たてもの見て歩き

久しぶりに連れ合いと一緒に東京に出かけました。銀座周辺の近代たてものの見て歩きと相成りました。事前のリサーチは、新聞、インターネットで連れ合いがおこない、私はもっぱらかつての勤め先の近くの土地勘を頼りの道案内。

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最初は、中央三井信託銀行の建物です。三井記念美術館は、この日、臨時休館で、建物の前でがっかりしていた人たちが多数いました。

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その隣りの日本橋三越です。

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裏手には日本銀行の建物があります。

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その前の歩道では、レンガを敷き詰める工事がおこなわれていました。道路を隔てた向かいには、貨幣博物館が無料で公開されていました。

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近くの歩道には桜の絵柄のマンホールの蓋がさりげなく。

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近代的な建物の間に挟まれる昔ながらの商家が現在も存在感を示しています。

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高速道路が上を通っている日本橋です。川の水が淀んでいます。橋のたもとには絵筆を振るっている人がいました。

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日本橋の高島屋です。

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正面の扉です。 高島屋の地下のイートインで昼食をとりました。

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エレベーターもクラシックです。高島屋を出て空を見上げると飛行機雲が・・・。

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道路の向かい側は丸善です。

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色んな乗り物が街を走っています。

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無料の循環バスで東京駅方面に向かいました。

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JRのガード下を丸の内方面に抜けます。

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左手に東京駅の駅舎が見えます。

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歩道には色とりどりの自転車が駐輪中。

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東京都千代田区の「景観まちづくり重要物件」の指定を受けている大手町野村ビルです。

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古い建物の後ろに近代的な高層建築が建てられています。古きよき物を残すためには致し方ないことなのでしょう。このつづきは改めてレポートします。

 

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「秦野の鹿鳴館―旧梅原家洋館再建の会」設立総会をなでしこ会館で開催

2月21日〈土〉午後、小田急線秦野駅前の「なでしこ会館」大会議室で、「秦野の鹿鳴館―旧梅原家洋館再建の会」設立総会を開催しました。70名もの参加者で会場は熱気に溢れました。

当日は、神奈川新聞の久保木記者、tvk(テレビ神奈川)の壷阪キャスター、地元タウンニュースの曽我支社長が取材に駆けつけてくれました。

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会長に紫藤邦子さん〈元陣屋女将・秦野観光協会理事〉、副会長に松下雅雄さん〈JA秦野組合長〉、岸司朗さん〈秦野商工会議所会頭〉、山室幸三さん〈秦野観光協会長〉の3人、幹事に松田浩一〈丹沢山小屋組合組合長〉、杉本秀夫〈秦野ロータリークラブ会長〉、清水美智子〈国際ソロプチミスト秦野会長〉の3人が承認されました。

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紫藤会長は、「梅原家の洋館が建てられた時代は、秦野が一番元気な時代。そのエネルギーを洋館の再建で現代に甦らせ、子どもたちに伝えることが私たちの使命です。みなさんと一緒に再建の喜びをともにする時がもうすぐあると確信しています。一緒に力を合わせましょう!」と力強く挨拶されました。

当日は、第1部 市民トラスト「秦野の鹿鳴館―旧梅原家洋館再建の会」設立総会、第2部「これまでの活動と再建記念講演」、第3部「再建トークの集い」が、15時20分から17時50分までつづく、盛りだくさんな内容でした。

第1部は、私が議長となり議事を進行しました。再建の会発足に至る経緯、市民トラストに、今後の活動および募金目標、「再建の会」規約について、事務局代表の福田省三さんと事務局の酒井近さんが説明しました。その後、役員選出、専門委員、幹事、事務局スタッフの紹介を行いました。

募金目標4000万円、一口1000円、子ども一口100円、中栄信用金庫本店営業部「普通預金052453」〈中栄信用金庫本店・支店からの振込みには手数料がかかりません〉

広く市内外の多くの市民から、さらにより多くの未来を担う子どもたちからの浄財を募ろうということになりました。

第2部では、11年前の洋館の保存運動や調査・解体、秦野市への寄付と保管、その後の「市民がつくる秦野のまち」の市内各所の近代たてもの見て歩きの活動、再建の会の準備活動をパワーポイントを使って事務局の久保寺さんが紹介しました。

その後、「旧梅原家洋館について」元東海大学の稲葉和也・建築史家が、「梅原修平について」大畑哲・自由民権運動研究家が、それぞれ20~25分の短い時間でしたが、記念講演を行いました。

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第3部は、「再建トークの集い」です。紫藤さん、松下さんの代理・JA秦野企画部長の宮永さん、山室さん、岸さん、大畑さん、稲葉さん、酒井さんと会場のやり取りを私が司会・進行しました。

それぞれの立場から、この「秦野の鹿鳴館」を再建し、活用するためのさまざまなアイディア、課題、問題点が語られました。一方で、「私たちの地域に再建して、周辺の資源と一体的に活用しては」という具体的な提案も出るなど、まだまだ質疑は続きそうでしたが、時間となりました。

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tvkでは、その日の9時半過ぎのニュース番組で、キャスターの壷阪さんが「再建の会」設立総会の模様を放映してくれたそうですが、反省会に流れた私たちは見ることができませんでした。

神奈川新聞には、翌2月22日〈日〉に記事が掲載されました。タウンニュースも今週の号で掲載されることでしょう。

市民トラスト「秦野の鹿鳴館」再建運動を通して、秦野の自然・歴史・生活文化の宝物を再発見し、私たちが率先してまちづくりに生かし、行政との協働により地域の活性化に繋げる市民文化を根づかせていきたいものです。

この日は、その始まりの1歩を踏み出すことができました。

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環境省主催「里なび全体セミナー」に参加

2月20日〈金〉、地下鉄千代田線「表参道駅」近くの南青山会館で開催された、環境省主催の里なび全体セミナー「里地里山の保全再生と活用~持続可能な未来のために~」に参加しました。

電車が少し遅れたこともあって10時少し回って会場に到着しました。受付では、秦野で何回かお会いしている「里地ネットワーク」の女性スタッフが私のことを覚えていてくれました。「事前申し込みはしていないんですが・・・」と言うと、「大丈夫です。お名前をお書きしておきます」と会場に案内してくれました。

「あん・まくどなるど」さんの講演はすでに始まっていました。「国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長のあんさんの話は、20年にわたる日本全国各地の実地踏査に基づく地に足のついたものでした。

あんさんのキーワードは、「つなぐ」。里山から海辺の里までの自然を「つなぐ」、市民・研究者・メディア・行政・企業の人を「つなぐ」ことの大切さを訴えていました。里地里山の保全モデルと地球環境問題の深い関連についても指摘していました。

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あんさんの「つなぐ」は、私が地域で実践している、「地域と人、人と人」を「編む」にも通じるものがあり、納得でした。

この日のメニューは盛りだくさんで、旧知の里地ネットワーク事務局長の竹田純一さんの「里なび中間報告、里地里山の課題、活動、方向性」、東京農業大学地域環境科学部教授の宮林茂幸さんの特別講演「里地里山の活用に向けたマネジメント」がありました。

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講演のあと、少しお話させていただきました。18日には、同じ東京農大の中村先生がジオラマの贈呈に秦野市立東小学校にお出でになり、お会いしています。丹沢山ろくで棚田の復元活動をやっていると話すと、「そう言えば、中村先生のところで自然調査をやっていたね」と、なにやら話が繋がりました。宮林先生は、中村先生と昵懇の仲だそうです。不思議なご縁もあるものです。

さらに午後からは各論セミナーがありました。北海道の「NPO法人ねおす」理事長の高木晴光さんの「地域住民とつくるエコツーリズム」は、地域で持続的に地域資源を活用して経済のしくみをつくるヒントがありました。

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「NPO法人田んぼ」理事長の岩渕成紀さんの「ラムサール条約決議”湿地システムとしての水田の生物多様性の向上”を地域でどう生かすか」は、水田の持つ多様な意味が、地球環境問題の世界の動きとリンクしている様を実感させてくれました。

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もう一つの各論・高木佳孝さんの「草地の生物多様性と農家・市民協働による活用」は、残念ながら時間切れで聞くことができませんでした。

秦野駅を降りると丹沢の峰々は雨上がりの靄がかかっていました。

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手前のカヤトは秦野駅近くの荒井用水の湿地です。住宅開発がすぐ近くまで押し寄せているこの湿地。今日のセミナーでも盛んに議論されていましたが、身近な水辺や湿地が大切なんですね。

この日(21日)午後は、「秦野の鹿鳴館―旧梅原家洋館再建の会」設立総会です。その準備がひと段落した合間にブログの更新となりました。総会の模様は改めてレポートします。

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秦野市立東小学校に「名古木の棚田ジオラマ」を寄贈

2月18日〈水〉朝、自宅から車で6分ほどの秦野市立東小学校に行きました。ちょうど子どもたちの登校時間です。1年生から6年生まで、地区ごとに子どもたちは集団登校でやってきます。東小は、校庭から富士山が見える、のどかな自然環境が魅力です。

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昨年夏から秋にかけて、東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科地域資源利用研究室の中村好男教授のゼミの学生が、NPO法人自然塾丹沢ドン会が復元した秦野市名古木の棚田の自然調査を行いました。昨秋の学園祭で研究の成果を発表しましたが、その際に作成した「名古木の棚田のジオラマ」の贈呈式がこの日ありました。

ドン会からは、工藤誠幸理事長、田んぼ担当の金田理事と私の3人が参加しました。すでに校長室には中村教授とゼミの学生6名が到着していました。東小の原校長先生は、お会いするなり、「覚えていらっしゃいますか?」と私に声をかけてくださいました。そういえば、温厚そうなお顔には見覚えがあります。

原校長先生は、1992年に夢工房が編集・制作をお手伝いした「東小の環境」研究冊子作成の担当者でした。当時の研究誌をわざわざ取り出して、「こんなに立派なものが出来るとは思っていなかったんですよ。この表紙のデザインも斬新でした」と17年も前の夢工房の仕事を思い出させていただきました。

全校児童600人あまりの前で、「復元棚田のジオラマ」の贈呈式です。子どもたちは、体育館の冷たい床の上に座ります。校長先生、中村教授、秦野市教育委員会の金子信夫教育長の話がありました。

壇上のジオラマを覆っていた白い布がはずされ、その姿が現われると、子どもたちから「オーッ」という歓声が湧き起こりました。

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6年の女子児童がお礼のことばを言いました。「身近な地域の自然や、さまざまな生きものたちの大切さ、米づくりや命の水について、ジオラマを大切に活用して学びます」と小学生とは思えないしっかりとした内容でした。

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贈呈式の後、今度は3、4年生を対象に、中村教授とゼミの学生による授業がありました。今度は座布団持参で集まってきた子どもたち、次々と手が上がり、意表をつく率直な質問に湧きました。

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伝統的な農村景観を次の世代を担う子どもたちに引き継ぐことを一つの目標にしている丹沢ドン会の活動。今回の「名古木の棚田のジオラマ」の贈呈の仲立ちをすることで、自然の大切さ、自然との付き合い方のメッセージが子どもたちに伝わり、自然の中で豊かな感性をはぐくむきっかけになるよう願いました。

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湘南地域県民討論交流集会「環境・山から、川から、地域から」開催

2月14日〈土〉午後、寒川町民センターで「みんなで語りあおう私たちの湘南〈環境 山から 川から 地域から〉」と題した湘南地域県民討論交流集会が開催されました。

当日のプログラムには、この集会の意義が次のように紹介されています。

「私たちが住む湘南地域は、山・川・海などの表情豊かな自然に恵まれています。一方で森林の荒廃や緑の減少が進行し、また、ゴミの不法投棄などにより山・川・海の環境が悪化し、加えて私たちを取り巻く地球環境も温暖化が進んでいます。

湘南地域には市町域を越え、川をとおしてのウォーキングマップ作り、手づくりのあじさい植栽など地域ぐるみでボランティア活動を行い、自然環境の保全につとめている団体もあります。

この県民討論交流集会では、身近な自然を守るために私たち一人ひとりが、何をしなければならないのかを考える機会とします」

ここでいう湘南地域には、平塚・藤沢・茅ヶ崎・秦野・伊勢原・寒川・大磯・二宮の市町が含まれています。地域で実践活動をしている人の話を聞きたいという実行委員会の要請で、私は「丹沢の今と私たちの暮らし―循環する自然をむすぶ地域の担い手は?」と題して1時間、パワーポイントを使いながら話しました。

意見発表では、「寒川エコネット」自然環境部会長の宮向井勝さん、桂川・相模川流域協議会「湘南地域協議会」代表の峯谷一好さんのお2人が、地域での実践活動をレポートしてくれました。

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休憩を挟んで、会場討論のコーディネーターを私がつとめました。会場の300名ほどの参加者からは、活動団体と行政との関わり方、活動を持続するための仕掛け作り、団塊世代などのシニアの力をどのように地域に生かしたらよいかなど、日ごろのボランテア活動の課題や工夫について、先のお2人のレーポーターとの間で質疑が交わされました。

当日は、手話通訳とともに、同時反訳が、舞台左手の画面に表示されました。

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それぞれの地域では、固有の課題にボランティア団体が問題解決のために取り組んでいます。また、川の流域では、市町などの行政区域を越えた市民の連携とネッワークが共通のテーマに汗を流しています。

丹沢の奥山から、山地の植林地、山ろくの里地・里山を経て、街を川が貫き、海へと注ぎ、生命の水と緑が循環しています。その一部が途切れているとすれば、得意技を生かした人びとが、それぞれの地域で循環をむすぶ必要がありそうです。

この日の討論交流集会が一つのきっかけになれば幸いです。

丹沢ドン会のドンは、”Do for Nature”からきています。

一人ひとりが、それぞれの一歩を地域で踏み出すことの大切さを伝え、子どもたちに豊かな自然と生活環境を引き継ぎたいものです。

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☆くん、新たな挑戦!

久しぶりに☆君が我が家にやってきました。

お昼ごはんを一緒に食べるとき☆くんは、コタツの端に身体を預け、母親があげる大人と同じご飯や野菜の煮物、魚の身をパクパクと食べます。食事の後は、大人のやる歯磨きを見て自分もやりたいのでしょう、グシュグシュの真似っこです。

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ゴロンと腹ばいになって「寝んね~」の体勢を取りますが、眠気はどこかにいったのでしょう。起き上がると今度は、食卓の周りを伝い歩きしています。そのうちまた眠気が襲ってきました。抱っこをせがみ始めたところでヨッコラショと私の出番です。

ヨッコラショ、ドッコイショと、訳の分からない歌を歌って歩いていると、最初はアーウーと夢かうつつの奇声を上げていましたが、いつの間にかスースーと寝息を立て始めました。とりあえずは、私の抱っこで安心して寝てくれたことにほっと一息。

2時間ほどの昼寝のあと、3時のお茶のときに☆くんは、両手の取っ手つきのコップで湯冷ましを一気飲みしていました。そのうちに大人の湯のみ茶碗が気になってきたのでしょう。空になった私の茶碗で飲むしぐさです。

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このチャンスを逃してなるものかと、母親はさっそく茶碗に湯冷ましを入れ、水を飲む練習です。

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「やったー!」

☆くんの飽くなき挑戦は続きます・・・。

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『丹沢の文学往還記』間もなく発刊

2月16日〈月〉夕方、小田原の印刷会社で、『丹沢の文学往還記』の最終校正を終えました。本文・表紙・カバーの確認をして、後は、印刷・製本の工程に入ります。3月初旬には発行の予定です。

本書は、B6判、並製本、口絵カラー2ページ、本文296ページのボリュームで、定価 本体1800円+税=1890円です。

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著者の山田吉郎さんは、丹沢山ろく秦野生まれの秦野育ち。一時期、学生時代や、勤めで山ろくを離れたことはあるものの、現在は秦野に帰住しました。

3章構成の本書では、波多野一族の歴史を探訪したエッセイ、近世・近代の文学作品に描かれた丹沢の風貌、丹沢とその山ろくをめぐる短歌作品についての評釈と鑑賞をおこないました。

第1章では、源実朝、波多野城址、源朝長、波多野義常、波多野義通、北条義時、波多野忠綱、波多野義重など、歴史幻想の中の丹沢を舞台にして、あるいは全国に分派して活躍した武将たちが描かれています。

第2章では、江戸時代の川柳の中に描かれた相模大山や大山詣で、秦野が生んだ歌人前田夕暮の生家、震生湖幻想、立原正秋・新田次郎・佐伯泰英・深田久弥・中村雨江などの作品の中の丹沢の文学の探訪記です。

第3章は、前田夕暮・万葉集東歌・万葉集防人歌・源実朝・原久胤・正岡子規・斉藤茂吉・吉井勇・久保田空穂・谷鼎・川田順・前田透・・鈴木貫介などの丹沢をテーマにした歌の背景・丹沢の風土を描き、作品を鑑賞したものです。

「丹沢山ろくの文学・歴史を伝える語り部」でありつづけようとしている著者の面目躍如。これまで誰も書かなかった丹沢山ろくの文学のエッセンスが溢れています。

最終校正を終えて、飯泉橋の袂で信号待ちです。

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西の空はオレンジ色に染まっていました。

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国道1号を通り、二宮町の地酒の店「Bon 蔵 ウチヤマ酒店」でいつもの日本酒を買い込んで家路に着きました。

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「水源環境保全・再生かながわフォーラム」開催

2月11日〈水・祝〉は、午前中から相模原市のJR橋本駅近くの「杜のホールはしもと」に出かけました。第6回「水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム」が、「水源地・森林再生の第2ステージに向けて」というテーマを掲げて開催されました。私は、3つの分科会を受けた最後の全体会の3人のパネリストの1人として参加しました。

午前中のフォーラムでは、松沢成文神奈川県知事、横内正明山梨県知事、加山俊夫相模原市長の挨拶と、「水源環境保全・再生かながわ県民会議」座長の金澤史男・横浜国立大学教授の基調講演がありました。

昼食をはさんで3つの分科会が開かれました。私は、第2分科会「森林・水源環境保全・再生におけるNPOの役割を考える」に参加しました。会場は、用意した椅子が足りず、立ち見が出るほどの参加者で、NPOなどの活動に対する関心のほどがうかがえました。

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15時45分からは全体会です。まず、3つの分科会の主要な論点についてそれぞれのコーディネーターから報告がありました。

それを受けて、東北大学大学院生命科学研究科の中静透教授、京都大学大学院経済学研究科の諸富徹准教授、地元のNPOの立場から私がパネリストとして参加しました。金澤県民会議座長のコーディネートの元にパネルディスカッションは、会場からの質問も交え1時間に及びました。

全国の先進事例や、最新の研究者の知見、NPOなどの地域における保全・再生活動などの実践により、神奈川における「水源地・森林再生の第2ステージに向けた」スタートを切ることが出来たのではないでしょうか。

フォーラム終了後、金澤教授からは、この日の参加者が360名余りと報告がありました。目標達成の鍵は、確かなデータの集積と分析、長期的な神奈川ならではの施策の立案と実施、私たち県民一人ひとりの自然環境の保全・再生への理解と実践にかかっているのでしょう。

当日のプログラムで私のプロフィールを見た中静さんから「同郷ですよ」と声がかかりました。ひょんなところで、ふるさと・長岡の香りを感じたこともこの日の喜びでした。

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名古木の野鳥観察をつづける岡田榮子さん

2月8日〈日〉朝、名古木の棚田に行くと、先客が2人いました。三脚に望遠鏡をつけて野鳥の観察です。「おはようございます」と私が声をかけると、お2人は私のほうを振り向きながら「おはようございます」と、野鳥観察の目を休めました。

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そのお顔を見れば、岡田榮子さんでしたが、一瞬、「どなた?」という風でした。それもそのはず、私の顔は、帽子にマスク、目しか見えていません。でも、声に聞き覚えがあったのでしょう、「あっ、片桐さん、失礼しました」という軽やかな声が棚田に響き渡りました。

この時期、そろそろスギ花粉が飛散します。今日は雑木林の管理作業をやるつもりで、予防のために帽子にマスクのいでたちでした。

岡田さんは、名古木にお住まいで、周辺の自然観察を長年つづけていられます。昨年はその成果を個人出版の本にまとめられました。日本自然保護協会・自然観察指導員でもあり、地元の『タウンニュース』に「秦野の四季」というコラムを連載中で、もう20回を数えます。

岡田さんとは、秦野の宝物を探す「景観資源調査団」で、一緒に活動する前からですから、10年近いお付き合いになります。第2期「秦野市景観まちづくり市民会議」委員としてもこれから一緒に活動します。また、「秦野の鹿鳴館―旧梅原家洋館再建の会」の呼びかけ人にもなっていただきました。

この日は、ノスリ、オオタカ、トビが観察できたそうです。「最近、野鳥の数が減ってきましたね」と定点観察をされての実感を話されました。野鳥の観察は、午前中がよいとのこと。朝からのんびりと空を飛び交う鳥たちを眺めるお2人の姿は、名古木の桃源郷に溶け込んでいました。

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冬季湛水の棚田は、太陽に照らされ輝き、棚田の原の白梅・紅梅は満開です。

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私は草払い機を車に乗っけて、羽根の雑木林に急ぎました。

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「パートナーシップ条例」検討部会に見るプロの行政職員とは?

2月5日〈木〉午後、横浜駅西口近くの県民活動サポートセンターに出かけました。「NPO等と神奈川県との協働推進会議」の中の「県民パートナーシップ条例(仮称)検討部会」のメンバーとしての参加です。

昨年10月以降、県内8か所において「協働型社会・神奈川の実現に向けて」と題した県民フォーラムが開催されました。小田原会場(11月17日)で私はフォーラムのコーディネーターをつとめました。

この日は、県民フォーラムの実施結果の報告と、「条例素案」づくりに向けた論点の整理、今後のとるべき方向を議論しました。さまざまな県民の意見を集約し、条例検討部会の議論のための基礎データを整えることは、如何に仕事とはいえ、限られた時間の中では困難をともなうだろうと思います。

事務局担当である神奈川県県民部NPO協働推進課の職員は、それこそプロの行政マン・ウーマンとしての熱意と理論構築で、先進的な条例づくりに知恵を出しています。私たちNPOや企業などのメンバーも、一人ひとりの県民目線で、これからの神奈川のあるべき姿を描きながら参画しています。今回の条例づくりそのものに、県民と行政とのパートナーシップが問われているのです。

「パートナーシップ条例」づくりは、これからの神奈川の地域を創造的につくり出す手法としての、「協働型社会・神奈川」を目指した県民・企業・県との新しい関係性、それぞれの責務を盛り込むものです。この条例には、「協働型社会」に向けた県民へのメッセージを「前文」として是非とも入れたいと、検討部会のメンバーは議論を重ねてきました。

事務局は、法制担当との協議の中で、条文化に際して、さまざまな課題を突きつけられました。これまでの検討部会の議論を踏まえ、紆余曲折を経て、この日、「前文」を入れるための前提条件が初めて方向性として示されたのです。条例検討部会のエポックメーキングの日ともなりました。

この日の朝日新聞「天声人語」に「『ミスター環境』と呼ぶに相応しい官僚がいた」として、旧厚生省の初代公害課長を勤め、産業界や当時の通産省と渡り合った橋本道夫さんの記事がありました。「公務員は身分や給料を保障され、責任や権限を与えられる。冒頭の橋本さんは、その背景を『やれば何か批判攻撃を受けるようないやなことでも、やるべきときにはやるため』と自著に書いている」。プロの官僚の心意気を感じました。

実はこの日は、事務局から「前文を入れるための方向性」が示されなければ、私は、この新聞記事を引用しながら「プロの行政職員」とは何でしょうかと、問いかけるつもりでいました。プロとしての「矜持」を辛くも保った県職員の仕事・奮闘に、この言葉を私は飲み込みました。

この日の議論の中には、他の課題の条例づくりに加わった検討部会のメンバーの苦い経験も話されました。形だけの県民参加ではない、真に協働のためのパートナーシップ条例づくりには、私たち県民はもちろん、関わる県の職員にもプロの行政職員としての真価が問われるということでしょう。

「パートナーシップ条例」の成案を得るまでには、まだまだ越えなければいけないハードルがたくさんありそうです。心して議論を尽くしたいものです。

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1992~3年ころの丹沢山行の写真に出会う!

2月14日〈土〉、寒川町で開催される、平成20年度湘南地域県民討論集会「みんなで語りあおう私たちの湘南〈環境 山から 川から 地域から〉」で講演することになり、その準備の真っ最中です。

パワーポイントで「丹沢の自然の今」を紹介するために古い写真の入った箱をひっくり返しました。未整理の写真の山は、10数年前の仕事関係や家族の写真などです。中に16歳で4年前に亡くなった家族同然の愛犬「チャロ」の元気な写真も出てきました。しばし手を止めて見入り、パワーポイントの準備は端に追いやられました。

丹沢の登山道の補修用の砂利を運びあげることを目的にした「ボッカ駅伝」に、ドン会のメンバー、新聞記者の仲間たちと参加したことがあります。都合3回の参加のうち、私は2回、選手として出場しましたが、「もう、息も絶え絶え、死ぬか」と思ったほどの体験でした。

ボッカ駅伝をやり終えた後、仲間たちと我が家で打ち上げ会をやりました。

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「みんな若かった!」 

その当時は、沢登りもやりました。源次郎沢・金冷シ沢の水しぶきを浴びながら丹沢の水の豊かさを実感、満喫しました。この時も、最後のガレ場を登り切るのに難渋しました。

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ようやく写真の山の中から、丹沢の自然の様子を伝える写真も探し出しました。

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自然豊かな丹沢の中にも、ブナの立ち枯れ、下層植生の後退、登山道の浸食やシカ問題など、都市における経済活動や私たちの生活など、回りまわって人為が及ぼしたさまざまな原因で自然が壊されている現実もありました。講演会では、その辺のことも合わせて触れ、今私たちに何ができるのかを、参加者と一緒に考えたいと思います。

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