「熊田千佳慕展」を見に松屋銀座へ
先日、「熊田千佳慕展」を見に松屋銀座に出かけました。平日にもかかわらず、会場はそれこそ足の踏み場もないほどの盛況振りでした。
プチファーブルとも言われている熊田千佳慕さん。展覧会は8月12日から始まりましたが、そのオープニングを確かめるように翌13日にお亡くなりになられました。会場のパネルには、真新しい紙が貼り込まれ、熊田さんの逝去を告げていました。
享年98歳。買い求めてきた図録『プチファーブル 熊田千佳慕展』(編集・発行 朝日新聞社)には、同い年生まれの日野原重明さんが「命の摂理を描く画家 熊田千佳慕さん」と題した一文を寄せていました。
図録のサブタイトルには「自然は愛するからこそ美しい」とあります。一筆一筆に熊田さんの自然を愛する想いの丈が込められていました。その持続する孤高の意志と生命の横溢を感じたことです。
この図録の制作は、奥付を見ると小田原の文化堂印刷でした。HBP700という高精細な印刷技術は、文化堂印刷独自の開発によるものです。夢工房でも、これまでに浮世絵の出版に際して使わせていただいた技術です。図録の仕上がりもしっかりとしていました。熊田千佳慕さんの原画のすごさを感じさせます。
8月21日の「神奈川新聞」文化欄に、元神奈川県立生命の星・地球博物館学芸部長の高桑正敏さんの追悼原稿が掲載されていました。
合掌。
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