里地里山保全再生全国フォーラムinはだの開催
11月21日(土)、秦野市文化会館で、「里地里山保全再生全国フォーラム in はだの」が開催されました。
午前中は、同じ会場で神奈川県主催の「平成21年度里地里山サミット~県内活動団体の集い~」があり、NPO法人よこはま里山研究所の吉武美保子さんの司会で活動団体の日ごろの課題について話し合われました。
昨年4月に制定された「神奈川県里地里山の保全、再生及び活用の促進に関する条例」にもとづく指定団体が集まりました。①野外での活動における安全対策・管理、活動に必要な施設、実際の活動、②組織の運営、③地域との連携などについて課題を話し合い、情報交換をしました。
会場正面には、リアルタイムで発言の要旨が3名のパソコン速記者(という名称でいいのでしょうか)により入力、表示されました。便利なようですが、速記者の語彙の多寡や入力ミスも見られ、これだけには頼りきれない、まだまだ工夫の余地があるように思われました。
サミットの後、会場ロビーで吉武さんとお会いしました。お名前は随分前から色んなところでお聞きしていたのですが、これが初対面でした。
午後からは、「里地里山保全再生全国フォーラムinはだの」が開催されました。文化会館の正面入口は、開会時間が迫ると長蛇の列。
ホール前の「ホワイエ」では、秦野市観光協会の勅使河原事務局長さんほかが、全国からお出での来場者に秦野をアピールしていました。
NPO法人自然塾丹沢ドン会の工藤誠幸さんは、フォーラム2部の活動報告者のデータをパソコンにアップし、準備万端です。
フォーラムのテーマは「里地里山が結ぶ緑と水と私たちの暮らし」で、主催は「はだの里山保全再生活動団体等連絡協議会」、秦野市・神奈川県が共催し、環境省と林野庁が後援です。協議会会長の古谷角蔵さんの開会あいさつです。
基調講演は、NHKアナウンサーの国井雅比古さんです。「小さな旅」「プロジェクトX」などでおなじみの方です。出身地である山梨における里山体験、取材で訪れた全国各地の里山とそこに暮らす人びとの命の輝きに触れ、秦野の里山は、1か月前に巡られたといいます。
「里山は物語の世界。神々の住む奥山と人びとの住む場所の間にあって、失われつつある大切な空間」。ミヒャエルエンデの本を引きながら、「魂の追いつくのを待っているインディオたちの生き方に学ぼう」と話されました。
秦野市における里地里山の活動の事例報告の後に、パネルディスカッションがありました。コーデネーターは里地ネットワーク事務局長の竹田純一さん。
パネリストは、記念講演の国井さん、俳優で秦野市在住の苅谷俊介さん、環境省大臣官房審議官の渡辺綱雄さん、秦野市副市長の高橋生志雄さんです。
苅谷さんは、「里山の再生は、戦後日本が失ってきたものを取り戻す作業。心を置き去りにしてきた生き方を、私たちの意識改革によって変えよう」と話されました。
渡辺さんは、「命を支えあう関係を広げることが大切。里地里山はまさに命の宝庫であり、生物多様性にとっても要の場所。里地里山の保全再生の秦野方式を全国に向け発信して欲しい」と話されました。
高橋さんは、子ども時代の里山・里海の自らの体験を振り返りながら、全国に先駆けた秦野市の里地里山の保全・再生に向けた取り組みを話されました。
国井さんは、「時間を盗んで走って行く生き方から、インディオのように魂と共にある、ゆるやかな生き方へ生まれ変わろう」と提案されました。
会場の秦野市文化会館小ホールは、500名の定員いっぱいの参加者で埋まりました。丹沢ドン会からも10名のメンバーが参加しました。
この後、表丹沢野外活動センターに移動して開催した第2部のようすは改めて報告したいと思います。
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