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紙の本づくりを支える「アルファ」高橋さんの「かみわざ」

地域出版を始めて22年目になります。一編集者である私は、企画・編集・デザイン・校正を主たる仕事としています。連れ合いと2人だけの地域出版、何でも屋です。

近年のパソコンやインターネットの進化・普及により、出版・印刷の世界も20年前とは比較できない、考えられないほどの変容を遂げています。

技術革新によって大きく変化しているソフトの部分と、紙の本ならではの変わらないハードの部分が並立しているのが現在の印刷・出版の世界と言えるのかもしれません。

とりわけ電子書籍の世界は、ここ数年で大きな変貌を遂げています。紙によらない本が現実のものとなりつつあり、電子の画面を指でなぞれば、紙のページをめくるように画面が変わります。電子書籍が限りなく紙の本に近づいているのです。

はたして紙の本の手触り、ページをめくって本の内容を確かめるという旧人類(?)の読書は、どこに向かって行くのでしょうか。「紙の本」は、いつの時代にもありつづけると私は固く信じてはいるのですが・・・。

夢工房の紙の本づくりを支えつづけてくれている「アルファ」のスタッフの1人に高橋さんという女性がいます。週に何度も訪れるアルファさんの事務所。ドアを開けるといつも高橋さんの笑顔に出会います。

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進行管理を担当している菱沼さんと向かい合わせの席で、高橋さんは紙の手配をしています。壁際には紙の見本帳がところ狭しと並んでいます。

本文用紙、本扉、口絵、見返し、表紙、カバーなど、1冊の本づくりには幾種類もの紙を使い分けます。それぞれの用途に合わせ、使う紙の量を計算し、高橋さんはたちどころに発注にかけます。紙がご縁で結婚もされたそうで、それはまさに「かみわざ」(?)。

暮れのご挨拶にアルファさんに行ったときの立ち話です。

「高橋さん、アルファさんに勤めて何年になるの?」

「ええっ、片桐さんより私のほうが古いかも・・・もう20年です」と高橋さん。

「もうそんなになるんだ。でも、それじゃ年が合わないね?!」と思わず私は軽口をたたいてしまいました。

紙の本づくりを支えつづけてくれているスタッフが、高橋さんの他にもアルファさんにはたくさんいます。それぞれの役割・分担は違っていても、その内の一つでもつながらなければ1冊の本はできません。感謝、感謝です。

紙の本づくりがつづく限り、これからも高橋さんの「かみわざ」は発揮されつづけることでしょう。どうぞよろしく!

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コメント

ありがとうございます。私は紙の手触りが 大好きです。新聞の切り抜き・雑誌・書籍・紙袋・はたまた街のフリーペーパーにいたるまで 紙とつくものを捨てられず 部屋はお察しの通りの荒れ模様です。
これからも 紙を大切に新たな紙の時代がくることを信じていきたいと思います。
先日の読売新聞の西湘版の 「自費出版推進」
の記事で 御社 片桐様の名前を拝見しました。
アルファも何かお役にたてることがあればと思います。これからも 宜しくお願いいたします。

投稿: 高橋(アルファ) | 2010年2月16日 (火) 15時14分

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