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梶谷泉さん「影絵夢幻語り」を雨岳文庫で上演

6月13日(日)午後、伊勢原・雨岳文庫母屋の古民家で、丹沢のブナ婆の語りと丹沢史交流会があり、参加しました。

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丹沢史お話「江戸時代の丹沢と山守村~幕府御林政策の展開とのかかわりで~」と題した講演は、秦野市寺山の武真幸さん。武家に伝わる豊富な古文書を読み解き、幕府の時どきの政策に翻弄される丹沢の山守りとしての寺山の人びとの暮らしを克明にたどりました。

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1時間ほどの丹沢史の講演と質疑の後は、梶谷泉さんの「影絵夢幻語り~お江戸が丹沢の森を喰らう~」でした。この催しは5月10日の「東京新聞」特報部のページで紹介されていて、丹沢ドン会の大木さんから新聞のコピーを送っていただいていました。

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大木さんは、SLの撮影に全国各地や中国にも出かける行動派です。大木さん撮影の写真を封筒に刷り込んだもの。

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丹沢の自然をこよなく愛し、平和やいのちに寄り添う暮らしを模索しつづけている梶谷さんは、2008年から「影絵夢幻語り」と題してブナ爺の語りで丹沢の歴史を語り継いできました。今回は、ブナ婆に化身しての上演。

江戸の人口増加に伴う燃料確保のために江戸幕府は、東丹沢の広葉樹を大量に伐採、炭を焼き江戸に運びました。西丹沢を管轄する小田原藩がブナの木に手をつけなかったのとは対照的な政策でした。

そのようすを「百鬼夜行」という影絵に表わし、薩摩琵琶奏者の仁恵依舟さんの調べにのせた50分ほどの上演。丹沢の上空を照らす三日月が怪しく光りました。

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講演と夢幻語りの後には「丹沢史交流会」が開かれ、参加者との質疑応答がありました。質問に答える中で武さんは、地域の人びとが村の暮らしを守るために時の幕府の政策に抗い、さまざまな工夫や訴訟を行ってきたことを資料をもとに話されました。

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司会者からマイクを回された私は夢工房の仕事のことに触れながら武さんに「越訴」について質問しました。

「蓑毛自治会連合会会長の猪股さんから先ほどお聞きしましたが、武真幸さんは源実朝の御首を鶴岡八幡宮の大銀杏の元から秦野にもたらし、手厚く葬った武常晴の直系の御子孫だそうです。今日はじめてお会いしましたが、夢工房から発行している『実朝と波多野』『波多野氏と波多野庄』にも武常晴の活躍は書かれており、中世の歴史が蘇えるようです」

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武さんは、村中で一致団結して事に当たるある意味で民主的なその当時の山守の村の暮らしをお話いただきました。ご自身の先祖のことには触れられませんでしたが、葉室麟作『実朝の首』(角川文庫)にも武常晴の時代と足跡が生き生きと再現されています。

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丹沢ブナ党の初期のころに大倉の丹沢ベースでお会いして以来20年近いお付き合いの梶谷さんにもお尋ねしました。

「かつて丹沢の自然保護運動のジャンヌ・ダルクとも言われていた梶谷さんが、ご自分のメッセージをこのような『影絵夢幻語り』という手法で始められたきっかけは何でしょうか。自己表現、想いを伝える手段は多様です。私は大いに期待しているんすが・・・」

梶谷さんは「丹沢の自然に癒され、丹沢の自然の大切さを訴えてきた運動の延長線上に今の自己表現活動があります。平和やいのちの問題と丹沢の自然が繋がっていることをいろんな表現で大勢の人に伝えていきたい」と話されました。

会場いっぱいの参加者も古民家の異空間で催されたお話と語りに熱心に耳を傾けていました。

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