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木象嵌師・内田定次さん逝く

木象嵌の名人・内田定次さんがお亡くなりになりました。

7月17日(土)夕刻、小田原駅近くの湘和会堂で行われたお通夜に出席しました。内田さんは大正9年生まれ、享年90歳でした。

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会場正面には、内田さんの木象嵌の作品や、在りし日の写真が掲げられていました。

内田さんとは、異業種交流の場でもある「夜の会」でお会いしてから20年近くなります。箱根正眼寺で開催された「夜の会」フォーラムの例会の後の2次会場で内田さんの隣りの席になりました。

初対面の私は内田さんにお聞きしました。

「何んで個展をやらないのですか。作品を見たいですね」

内田さんはシャイで頑固で典型的な職人さん。ベランメエ口調でボソボソと、しかしきっぱりと言われました。

「俺は職人だ。個展なんぞやるもんじゃねえ」

以来、2月に1回開催される「夜の会フォーラム」の例会でお会いするたびに、内田さんが秦野出身ということもあり、親しくお話をさせていただくようになりました。

内田さんはの象嵌師としての卓越した技は数々の栄誉を受けています。1995年には勲六等瑞宝章を受章。生涯を掛けて木象嵌の世界を極めようと命を削る研鑽を積まれました。

小田原の「地域資源発掘発信事業実行委員会」発行の「つなぐべき小田原の智恵~技人 vol 2」は、「木象嵌 内田定次」さんの特集です。

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この中で内田さんは「これで満足ってこたあ、一度もねえなあ」と自らの象嵌師としての仕事を振り返っています。あくなき探究の技人でした。

ご冥福をお祈りします。合掌。

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