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微笑返し・田中好子さん逝く

キャンディーズのスーちゃんこと、田中好子さんが亡くなられました。享年55歳とは若すぎます。

スーちゃんが亡くなられた日に、ご主人がテレビのレポーターに質問されました。「最後に交わされた言葉は何ですか」。

「それはまだ私の心にしまっておきたい。すみません」

最愛の妻を失ったご主人の深い悲しみが伝わります。

青山葬儀場で行われた告別式、テレビに映った元キャンデーズの仲間のお二人のスーちゃんへの言葉が印象的でした。

「さようならは言わない」「私たちは永遠にキャンデーズです」「いつまでも愛しています」「ありがとう!」

スーちゃんは、病を得てからの長い闘病生活の間も笑顔を絶やさず、まわりの人たちに安らぎを与えつづけていたと言われます。

色あざやかな祭壇の花々たちが田中好子さんの少しはにかんだような笑顔を包んでいました。

また、東日本大震災の被災者へのメッセージをこめたスーちゃんの肉声テープが告別式の後に参会者に流されました。病床にありながらも、なお想いのあふれるスーちゃんに言葉もありません。

上の娘が小さいころ、オモチャのマイクを手にしながら、キャンデーズの「微笑返し」をよく歌っていました。身振り手振りを真似て、小さなキャンデーズになりきっていました。

2009年9月には、NPO法人自然塾丹沢ドン会が復元した名古木の棚田周辺の水の音や稲穂のざわめきをフジテレビの「森のささやき」という番組で2週にわたり放映されました。そのときのナレーションが田中好子さんでした。

スーちゃんは、小川を流れるチョロチョロとした水の音とともに、命の源である自然のささやき、森のメッセージをしっかりと伝えてくれました。

「微笑返し」は歌えませんが、我が家の庭からもスーちゃんに「ありがとう」の花の香りを届けたいと思います。

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うすムラサキのフジの花の房、濃いピンクのハナスオウ、ドウダンの白い花が、太陽の光を浴びて命の輝きと儚さを伝えてくれます。

スーちゃん、安らかにお眠りください。「ありがとう!」

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