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「永井等展」最終日に物語の世界へ

3月31日から町立湯河原美術館で開催されていた「永井等展」。1か月近い会期、仕事で小田原に出たついで(?)に行こうと決めていましたが、あっという間に最終日。

小田原のアルファさんに修正済みのデータを戻し、相模湾の海岸線を湯河原に向かいました。町立湯河原美術館に着いたのは閉館10分前。もう少し余裕を持った行動ができないものかと、これはいつも連れ合いに言われていることですが・・・。

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会場では、永井さんが片付けにかかろうとしていました。

「永井さん、遅くなりました。間に合ってよかった!」

「昨日は岡さんが来たし、まだなのは片桐さんだけだね、と話していたところなんです」

染色家のお連れ合いさんが、そばに来てニッコリと頷いています。

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ともあれ作品を鑑賞させていただきました。

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1968年、茨城県ひたちなか市生まれの永井さん。今回の大震災で、一時は開催も危ぶまれましたが、被災者への応援のためにも開催をと・・・。会場に設けた募金箱には義援金が多数寄せられたそうです。

会場には、私の所から運び込んだ永井さんの2作品も飾られていました。事務所の狭い壁面では場違いに感じた作品も、美術館の大空間ではところを得て存在感を示しています。

今回の作品展に際して永井さんは、1枚1枚の作品のほこりを払い、薄化粧を施したと言います。画家の自らの作品に対する愛情を感じました。

一つひとつの作品には、独特の永井ワールドが表現されています。作品に描かれた物語をどのように感じ安らぎを得るのか、今回の作品展を鑑賞する楽しみでした。

永井さんは、絵に託すさまざまなメッセージ、可能性を、時には実験的に新しい技法で、ていねいに描き込みます。一つの作品を仕上げるのに数か月を要することもあると言います。

「描いているときは、それこそ夢中で疲れもありませんが、一つの作品を描き終わると、どっと疲れます」

絵筆ひと筋に歩みつづける永井さんの持続する志に拍手を贈ります。

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