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立体交差している西川と新川の不思議

ふるさとの母を見舞いに行った折に、足を伸ばした新潟市内で不思議な光景に出会いました。川と川が立体的に交差している風景です。

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もともとあった川が縦に流れている西川、その下を左から右に流れているのが新川です。

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川が交差している地点には説明版が置かれ、この不思議な光景の出来上がった地域の歩みが書かれています。

新潟市西区の周辺は、元はといえばいくつもの潟が点在する湿地帯。近代化による人口増加により生活圏が広がり、人びとがこの地域で暮らし、田畑を耕すようになって、一番の難題は湿地帯に滞留する水。この湿地の水を排水するために、先人たちは低いところに新しい川「新川」を掘り下げ、日本海へと流したのです。

もともとあった西川の水は、この先で信濃川にポンプアップされて合流します。「西川」の水位と、湿地帯の水を集めて流す新川の水位は違っていましたから、西川の下をくぐるように新しい川を掘削したのです。その後、新川を横切る形の西川は鉄橋のような形の水路に改められた、というわけです。

地域の歴史や産業、暮らしを振り返ると、立体交差する川の不思議が一気に解けました。

某テレビ局で放映されている「珍百景」にも、すでに取り上げられているのではないかと思えるほどの「不思議な風景」でした。

もっとも地域の子どもたちは、学校の郷土の歴史の授業で習っていて、当たり前の風景だそうで、知らないのは新しく移り住んで間もない大人だけ、というのが真相のようです。

寄せてもらった連れ合いの姉夫婦の家から数キロのところにある不思議な光景に驚くとともに、東日本を襲った大津波のことが一瞬頭をよぎりました。

いざというときの備えは、どこの自治体でもいま真剣に考え、対策を立てていることでしょう。先人たちの創意工夫に学び、自然とどう向き合うかを考えさせられた川の流れ。

水に流すことのできない教訓でした。

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