旧梅原家洋館部材保管について秦野市教育長に抗議・再質問状の記事
「秦野の鹿鳴館・旧梅原家洋館」再建運動については、これまでも断続的に報告いたしました。
昨年12月9日に秦野市教育委員会教育長に「秦野市・尾尻の洋館を保存する会」が出した「公開質問状」に対する回答が1月31日、当会に届きました。回答期限を1か月半遅延し、加えて公開質問に真摯に答えない不誠実な対応に対する、「抗議」と「再質問状」を昨日、2月6日(木)に秦野市教育委員会出向き、対応した教育部長に共同代表の4人が手渡しました。
本日(2月7日付け)の神奈川新聞「市教委回答『不誠実』 洋館部材保管問題 市民団体が抗議文」、朝日新聞「洋館解体材巡り市教委へ抗議文 秦野の団体、回答に反発」として以下のような記事が掲載されました。
平成9年5月に秦野市教育委員会教育長と「秦野市・尾尻の洋館を保存する会」の間で締結された「旧梅原家住宅部材の保管等に関する覚書」には、この覚書に定めのない事項については「双方協議の上、誠意を持って対処する」と書かれています。
ところが、秦野市教育委員会教育長は、事前に何の話し合いもないまま、平成24年9月4日付「尾尻の洋館の部材の取り扱いについて(お知らせ)」により、「平成25年度末をもって保管部材のすべてを撤去・処分する」と保存する会に一方的に通知しました。
その後、教育委員会と保存する会の話し合いの場は設けられましたが、担当者の言は二転、三転、あるいは前言を翻すなど、著しく信頼関係を損なうものでした。万止むを得ず、保存する会は、昨年12月に秦野市教育長に公開質問状を出したのでした。
両者の信頼関係を取り戻すためには、先の「お知らせ」を撤回することが先です。現に、12月9日の公開質問状をめぐる新聞記事の中で、秦野市生涯学習課長は「覚書に反したことは事実」と答えているのですから。
公開質問状への回答に対する抗議と再質問状の手交に立ち会った秦野市教育委員会教育部長は、「対立するばかりでは不毛だ。行政もみなさんとざっくばらんに話し合っていきたい。お互いにいい知恵や提案を出したらどうか」と私たちに投げかけました。それは私たちがこれまで言い続けてきたことで、望むところです。
それぞれの地域には、特有の歴史や生活文化があります。秦野の近代の歴史・文化を再発見する得難い教材である「旧梅原家洋館の再建とその活用」は、私たちの世代から、次の世代へ引き継ぐべき「秦野の宝物」です。
「ものが無ければ物語れない」
再建するに十二分な洋館の部材が秦野市立末広小学校に手厚く保管されています。今ある「もの」を「廃棄・処分」する愚を秦野市教育委員会にさせてはならないと、思いを新たにしています。
末広小学校における「収蔵展示」など、具体的な企画・提案を準備しています。
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