中日新聞しずおかに「ともちゃん地蔵」の記事
2023年8月16日更新の「中日新聞しずおか」のHPに「ともちゃん地蔵」の記事が掲載されました。小田原市の作家、故増田昭一さんの「満州の星くずと散った子供たちの遺書」に納められた「ともちゃんのおへそ」が題材です。
静岡県浜松市北区の県立森林公園の近くに「ともちゃん地蔵」は安置されています。浜松市在住の金井鳥見子さんが朝鮮半島から引き揚げてきたのは4歳の時。生きて日本に帰ることができなかった旧満州の難民収容所の戦争孤児たちの悲しみや平和への願いをこめた「ともちゃん地蔵」と現代のウクライナへの侵略戦争によって犠牲になっている子どもたちを重ね合わせて、この句は詠まれました。
「ともちゃんの 悲しみ癒えず ウクライナ」(金井鳥見子)
高知大学名誉教授の大野正夫さんは、増田昭一さんの教え子です。大野さんから「戦争孤児たちの想いは生き続けています。時を経て子どもたちの命を伝える本の持つ力に感動しています」とメールがありました。
編集者冥利に尽きる紙の本の波紋です。
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