里山・棚田・食べ物づくり

「しんぶん赤旗」ひと欄に記事掲載

昨日、第3種郵便物が届きました。2009年12月19日(土)の『しんぶん赤旗』「ひと」の欄に名古木の復元棚田におけるNPO法人自然塾丹沢ドン会の活動が紹介されました。

Scan10660

取材は3週間ほど前に行われました。棚田周辺の里山は紅葉の真っ盛り。青空にノスリが舞う小春日和の農村風景が広がっていました。

掲載された12月19日は、東京・湯島の和食処で編集者の集まりがありました。お店に入りご主人にあいさつするなり、「今朝の新聞に記事が出ていましたよ」と。

取材は受けていましたが、いつ掲載されるかは知らされていませんでしたので、ビックリ。このご主人は、『朝日新聞』夕刊の「ニッポン人脈記」(2008年2月8日)に「人と人を編む 丹沢の棚田」として掲載されたときも、いの一番に「見ましたよ」と声をかけていただいています。

翌12月20日(日)は、小田原のすし屋で地域の異業種文化サロン「夜の会」の忘年会が開かれました。たまたま隣の席に座った詩人に、これまた「新聞、読みましたよ。少し緊張した顔で載っていましたね・・・」と話しかけられました。

私自身が現物を見ていないうちに掲載された記事はいつの間にか一人歩きして多数の読者に届いていることを実感しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

COP10に向け、名古木の復元棚田に東南アジアから視察団

12月18日(金)午前、東南アジアの国々の人びとが秦野市名古木にある丹沢ドン会の復元棚田の視察に訪れました。環境省主催による東京における2日間のワークショップを経て、この日の現地視察。各国からの参加者は、環境問題の研究者、NGOのメンバー、行政マンなどさまざまなな職域の方々でした。

2010年は、国連が定める「国際生物多様性年」です。今回の視察は、来年10月に名古屋市で開催される「COP10」=生物多様性条約第10回締結会議=に向けた現地視察の一環でした。

この日は、この冬一番の寒さ。室温7度、屋外は5度という底冷えのする朝でした。伊豆半島の伊東では震度5弱の地震の発生も報じられ、秦野でも震度3ほどのゆれが何回かあり、自然の底知れないエネルギーを感じさせられました。

Dscn1587

この日の名古木の丹沢ドン会の復元棚田、冬季湛水中です。

Dscn1596

田んぼには霜柱が。

Dscn1608

9時過ぎに集まったドン会メンバー14人は、収穫したダイコンの沢庵漬けの準備中。

Dscn1609

予定の時間より30分ほど遅れて環境省・秦野市・ワークショップ参加の東南アジアの人びと、24名が到着しました。まずはノンアルコールの「甘酒」と「焼き芋」で温まっていただきました。

つぎに沢庵漬けの実演と解説を田んぼ担当の金田さんにやっていただきました。そして、生物多様性につながる丹沢ドン会の名古木の棚田における、伝統的な農村景観の再生保全活動を通訳付きで私が話しました。

Dscn1625

Dscn1628

Dscn1624 

限られた時間内の話でしたが、参加者は熱心に目と耳を傾けていただきました。質疑も活発に行われ、通訳の(財)自然環境研究センターの堀切・研究員は大忙しでした。

この日、ドン会が用意した資料はA4判のチラシ(表・裏)1枚。

Scan10656

Scan10657

最後に、ドン会の小金井さんの声かけで記念写真を撮りました。

Dscn1634

活動報告の中で私は、「生物の多様性と同時に、人間の多様性も大切にしたい」と話しました。帰り際に環境省の方から「分かりやすく話していただいてありがとうございます」と声をかけられ一安心でした。

が、何よりも名古木の空間に身を置いて自然の心地よさを体感し、ドン会の心ばかりのもてなしを受けていただいたことが最大の収穫でした。

グローバルな視点を大切にしながら、それぞれの国・地域でいかにローカルに一人ひとりが行動するか、ドン会のこれまでの行動規範であり、これからの目標でもあります。

来年開催される環境問題に関する最大規模の国際会議が所期の目的を達成し、生き物たちと人間の未来に光がさすことを願いました。帰り道、土手の上から何度も手を振っていただいた東南アジアのみなさまも同じ願いだと思います。

Dscn1636

ありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

記者・作家・編集者の不思議なご縁

11月中旬、ちょっと早い、この冬初めての忘年会を新宿駅西口近くの須坂屋そば店「越佐庵」でやりました。集まったのは同年代の3人。

Dscn0408

私の母校である新潟県立長岡高校の同期生に、元毎日新聞編集委員の本間俊典さんがいます。本間さんは、毎日新聞を早期に退職して、いまはある雑誌の編集長を勤めつつ、医療・福祉関係のNPO活動を行っています。

ノンフィクション作家の布施克彦さんは、ある総合商社を早期退職して、現在は、執筆や大学の講師のかたわら国際社会貢献センター・コーディネーターとしてNPO活動を行っています。

私は地域出版「夢工房」の仕事をしつつ、丹沢山ろくで棚田の復元・伝統的な農村景観の再生保全というNPO活動を実践しています。

3人は、「言葉」を仲立ちにして新聞・雑誌・本づくりにかかわり、さらにNPO活動、加えて団塊世代という共通項を持っています。布施さんの呼びかけで本間さんの行きつけのそば屋で一献傾けることになりました。

Dscn0405

本間さんはビール、布施さんは熱燗、私は枡酒。それぞれ好みのアルコールと新潟小千谷の郷土料理をいただきながら大いに談論風発。最後に布施さんの書き上げた本の話しになりました。

朝日新聞に清水弟さんという記者がいらっしゃいます。環境・農業問題などの署名入り記事を私はこれまでも気にして読んでいました。そのお兄さんに清水孝さんという方がいるそうです。孝さんは布施さんの先輩商社マン。憧れの人でした。

孝さんは商社を退職後、アフリカでボランティア活動に従事し、数年前に亡くなられました。商社時代の孝さんの仕事ぶりや、退職後のアフリカでの活動に注目していた布施さんは、孝さんの歩んだ壮絶な足跡を1冊の本にしたいと取材を重ねました。

「一商社マンの世界をまたに駆けた仕事とアフリカに注いだ情熱」

ようやく原稿も完成し、発行元も決まり、来年春には出版される予定です。

清水兄弟も長岡高校の卒業生。不思議なご縁に新潟名物「へぎそば」もさらに美味しく味わった新宿西口の夜でした。

Dscn0406

| | コメント (0) | トラックバック (0)

紅葉真っ盛り、丹沢ドン会の「収穫祭」開催

11月29日(日)は朝から大忙し。名古木の棚田に顔を出し、羽根の上智大学「ソフィア祭カーボンニュートラル」の植樹の会場に回り、さらにそこを途中で抜け出して家に立ち寄り、会場近くまで連れ合いの車で。

農道を歩いていると遠くからフォルクローレの演奏が風に乗って聞こえてきました。「ホンチョス」のリハーサルです。2009年丹沢ドン会の「収穫祭」、小川次雄理事長の開会のあいさつがちょうど始まったところです。

Dscn0976

Dscn0982

Dscn0983

この日の収穫祭の参加費は例年と同じく、1人1000円+1品持ち寄り。ファミリーは1家族2000円で何人でも参加できます。ご夫婦、子ども連れ、赤ちゃん連れの多いのがドン会の特徴です。総勢100名近い参加者となりました。

焼き鳥、水餃子、トン汁、ゴマ・黄な粉・あんこの三色餅、新米の炊き立てご飯、お粥、サラダ、お汁粉の屋台が出ました。テーブルには一品持ち寄りの得意料理の数々が並べられました。

それぞれの屋台の担当者にまずインタビュー。ここからの進行を私が担当しました。

別のテーブルには日本酒、焼酎、ワイン、ビールなどの持ち寄り品がところ狭しと。地元の農家の人たちからは飲み物や御厚志が届きました。私は新潟の純米酒「麒麟山」を1本持参しました。

Dscn0993

Dscn0996

Dscn1009_2 

ドン会の新米、小麦粉、秋田で米づくりをしている工藤誠幸さんの最北のコシヒカリのオークションです。マイクを握るのはドン会の田んぼ担当・金田さん。飛ぶように売り切れました。

Dscn0997

あちらこちらで交流の輪が広がります。それぞれの席を回りながらドン会会員と自然塾生30名ほどに一言メッセージをいただきました。残念ながら全部の人は回りきれませんでした。

Dscn0998

Dscn1000

関野さん特製のパンです。

Dscn1004

Dscn1006

さまざまなの想いで名古木の棚田に人は集まります。人それぞれの居場所が名古木の棚田にはあります。

Dscn1007

羽根の植樹活動を終えた「ローターアクトクラブ」のメンバーも収穫祭に駆けつけました。

Dscn1013

相原さん持ち寄りの一品は「シシトウ」の煮物。軟らかくて美味しい地元の野菜の変身です。

Dscn1019

先日、東海大学付属本田幼稚園の子どもたちを引率して来られた就職して2年目の先生も登場。

Dscn1021_2

小川さんの中締めの後も収穫祭はそのままつづきます。この日お出でいただいたご夫婦は多数。その一部の写真です。

Dscn1024

Dscn1025

Dscn1057

Dscn1044

小野さんと工藤さん。仲間の輪が広がります。

Dscn1027

Dscn1023

Dscn1033

「取れたて、1本50円、安いよ!」子どもたちのセリの声が会場に響きます。

Dscn1039

とうとう、東京農大名物の「ダイコン踊り」が始まりました。

Dscn1055

Dscn1064

ドン会の面々です。

Dscn1048

去りがたい収穫祭の宴は果てしなくつづきます。

Dscn1051

ローターアクトクラブのメンバーがもう一人駆けつけました。

Dscn1059

笑顔があふれるドン会の女性陣です。

Dscn1062

自然塾の塾生とお子さん。古代米をすり鉢とゴムボールで精米の作業です。

Dscn1066

Dscn1070

片付けも終了、そろそろ終宴です。

紅葉真っ盛りの名古木の自然の恵みと、ドン会に集う人びとに感謝の1日でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秦野市羽根で上智大学「ソフィア祭」カーボンニュートラルの植樹活動

11月29(日)は、朝から晴れ。錦秋の里山を背景にNPO法人自然塾丹沢ドン会の収穫祭です。9時前から丹沢ドン会のメンバー、2009年「丹沢自然塾」の塾生たちが集まり、「収穫祭」の会場設営・準備が始まりました。

Dscn0917

Dscn0919

私は、この日10時から秦野市羽根の「秦野市里山ふれあいセンター」で開催される上智大学「ソフィア祭カーボンニュートラル」による学生たちの植樹のために、準備の途中で抜け出し、里山ふれあいセンターに向かいました。

すでに秦野市森林づくり課の相原課長、森林組合の今井専務理事が、この日の苗木の準備にかかろうとしていました。間もなくドン会の「丹沢自然塾」の自然体験活動に参加している「ローターアクトクラブ」のメンバー4人が到着。

Dscn0927

クヌギ・コナラの4年生の苗木200本は、森林組合で手配してありました。伸び過ぎた根を少し切って植えやすくします。ローターアクトのメンバーが早速ノコギリで作業です。

Dscn0926

上智大学教授の師岡文男さんも間もなく到着。師岡さんとは、先に開催された「里地里山保全再生全国フォーラムinはだの」の第2部の会場でお会いしています。この日は学生たちの植樹活動の立ち合いです。ドン会のメンバー工藤誠幸さん、宮代隆さんも駆けつけました。

Dscn0928

植樹した場所には、この看板を設置します。

Dscn0932

学生代表があいさつ。

Dscn0949

今井専務理事が里山の現状と役割について学生たちに話しました。私はこの途中で、ドン会の収穫祭会場に引き返しました。この後の植樹作業は、工藤さんに写真撮影を依頼しました。

Dscn0950

上智大学生・OBなど30名余り、ドン会・ローターアクトクラブのメンバー6名、総勢40名は、ヘルメットをつけてセンターからすぐ近くのドン会の管理地に向かいました。

Dscn0954

森林組合の職員が植樹の指導をします。

Dscn0961

Dscn0966

穴を掘って1本1本ていねいに植えました。学生たちは、今後、草刈りやクヌギ・コナラの成長を見守るそうです。

Dscn0957

ドン会の里山担当の宮代さんは、慣れた手つきで草払い作業。秦野市からこの日のために提供された記念植樹用のヤマザクラ10本を植えました。

Dscn0973

里山のふもとには秦野市街が広がっています。

今回の植樹活動を通して、この日の参加者一人ひとりが、これからの暮らし方・生き方を考えるきっかけになれば幸いです。この日の植樹活動は、『上智大学通信』にも掲載される予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

「里地里山全国フォーラム」その2

11月21日、「里地里山全国フォーラム in はだの」のつづきです。

夕闇迫る中、「全国フォーラム」第1部会場の秦野市文化会館から第2部の会場「表丹沢野外活動センター」に移動しました。

Dscn0644

Dscn0623

第2部は、7つの団体の事例報告と交流会です。私はその進行役をおおせつかりました。

①水辺と生き物を守る農家と市民の会(福井県越前市)は、コウノトリをテーマに自然環境の保全活動を展開。環境省の全国4か所の「里地里山保全再生モデル地l区」の一つで、昨年、第1回全国フォーラムが開催され、秦野からも協議会のメンバーが訪れています。

②「小松・城北」里山を守る会(相模原市)は、この日午前中の神奈川県主催の「里地里山サミット」にも参加して、地域における保全活動の課題を発言。「里山マップ」を作成して地域の宝物を再発見しています。

③NPO法人自然塾丹沢ドン会は、私の所属しているグループです。工藤誠幸さんがふるさと秋田から秋の収穫を終えて駆けつけ、活動報告をしてくれました。「秦野市等」として同じく環境省のモデル地区に指定されています。丹沢山ろくと都市住民を結ぶ「丹沢自然塾」の開催による保全活動(=秦野方式と呼ばれる)を展開しています。

Dscn0607

Dscn0608

④上智大学地球環境学科(東京都千代田区)は、学生さんによる秦野にあるキャンパス内の里山の整備活動の報告と、同大学に中国から留学中の学生さんによる「中国における森林保護活動」の報告でした。

⑤東京農業大学短期大学部環境緑地学科緑地生態学研究室(東京都世田谷区)は、秦野市名古木地区の「生き物の里」の自然環境調査の報告でした。指導している竹内将俊准教授は秦野市在住で、丹沢ドン会のメンバーで彫刻家の西巻一彦さんと地元でPTA活動を一緒にしている仲でした。

⑥東海大学教養学部人間環境学科自然環境課程藤吉研究室は、秦野・平塚地域における動植物の調査・研究の報告でした。報告者は院生の工藤裕之さん。来年4月には、海外青年協力隊の一員としてアフリカに赴任することになっていると聞き、報告の後紹介しました。活躍を期待したいものです。

⑦NPO法人新里昆虫研究会(群馬県桐生市)は、昆虫を地域の宝物として、村全体を昆虫の森にしようというまちづくりを進めている報告でした。

いずれも10分という限られた時間の中で、人と生き物たちが共存するためのさまざまな実践活動や、調査・研究活動の成果と課題を報告していただきました。

Dscn0615

第1部で基調講演をしていただいた国井雅比古NHKアナウンサー、同じく1部のパネルディスカッションのコーディネーターを務めていただいた里地ネットワークの竹田純一さんも参加され、活動報告に耳を傾けていられました。

「名古木の里地里山には、かつて当たり前にいた生き物たちが、いまなお当たり前のように生息しています。そんな当たり前の空間を全国各地で保全再生することの意味は大きい。各地の実践に学びながら、手を結び、里地里山保全再生の運動を全国に広めましょう」と私は話しました。

生物多様性の観点から危機が叫ばれている絶滅危惧種の保全は、生き物たちだけの問題ではありません。回りまわって多様な生き方や個性を失わせ、それこそ人間の暮らしを絶滅の淵に追いやることでしょう。里地里山に代表される「物語の世界」を復元再生することは、人間の多様な暮らしの復活につながるのではないでしょうか。

事例報告会の後は、参加者が待ちに待った懇親・交流会です。

Dscn0624

環境省自然環境計画課課長補佐の奥山正樹さんの音頭で乾杯です。

Dscn0626

Dscn0633

この日の料理は地域の人たちが、地場の素材を使って調理・準備してくれました。まず料理の説明です。

Dscn0630

写真の他にも、そば、けんちん汁、漬物などがあり、手づくりの料理を美味しくいただきました。

Dscn0631

この日の席順は番号札による抽選で指定されていました。私の右隣は上智大学の学生さん。先ほどの報告者のお一人です。たまたま隣り合わせになったご縁ですが、里地里山の保全活動の肉体派ということで話も弾みました。

Dscn0635

同じテーブルの方たちと懇談・交流のあとは、コップを片手に席をめぐります。竹田さんと秦野市環境産業部長の高橋さんです。

Dscn0636

福井県からお出での方と秦野市森林づくり課長の相原さんです。全国フォーラムの事務局としてフル回転していただきました。お疲れ様でした。

Dscn0637

環境省の奥山さんと神奈川県農地課長の高橋さんです。

Dscn0638

平塚市環境政策課の谷屋さん、平塚市の里地をよみがえらせる会の小清水さん、県職員の方です。

Dscn0639

国井さんも参加者のみなさんと懇談・交流です。

Dscn0641

締めは秦野市副市長の高橋さん。会場の片づけを宿泊組のメンバーでやり、各部屋ではさらに懇談・交流がつづきました。

丹沢ドン会の部屋には他のグループや学生さんたちが集まり、時計の針は零時を回りました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

里地里山保全再生全国フォーラムinはだの開催

11月21日(土)、秦野市文化会館で、「里地里山保全再生全国フォーラム in はだの」が開催されました。

午前中は、同じ会場で神奈川県主催の「平成21年度里地里山サミット~県内活動団体の集い~」があり、NPO法人よこはま里山研究所の吉武美保子さんの司会で活動団体の日ごろの課題について話し合われました。

Dscn0573

昨年4月に制定された「神奈川県里地里山の保全、再生及び活用の促進に関する条例」にもとづく指定団体が集まりました。①野外での活動における安全対策・管理、活動に必要な施設、実際の活動、②組織の運営、③地域との連携などについて課題を話し合い、情報交換をしました。

会場正面には、リアルタイムで発言の要旨が3名のパソコン速記者(という名称でいいのでしょうか)により入力、表示されました。便利なようですが、速記者の語彙の多寡や入力ミスも見られ、これだけには頼りきれない、まだまだ工夫の余地があるように思われました。

サミットの後、会場ロビーで吉武さんとお会いしました。お名前は随分前から色んなところでお聞きしていたのですが、これが初対面でした。

午後からは、「里地里山保全再生全国フォーラムinはだの」が開催されました。文化会館の正面入口は、開会時間が迫ると長蛇の列。

Dscn0583

Dscn0581

ホール前の「ホワイエ」では、秦野市観光協会の勅使河原事務局長さんほかが、全国からお出での来場者に秦野をアピールしていました。

Dscn0582

NPO法人自然塾丹沢ドン会の工藤誠幸さんは、フォーラム2部の活動報告者のデータをパソコンにアップし、準備万端です。

Dscn0590

フォーラムのテーマは「里地里山が結ぶ緑と水と私たちの暮らし」で、主催は「はだの里山保全再生活動団体等連絡協議会」、秦野市・神奈川県が共催し、環境省と林野庁が後援です。協議会会長の古谷角蔵さんの開会あいさつです。

Dscn0599

基調講演は、NHKアナウンサーの国井雅比古さんです。「小さな旅」「プロジェクトX」などでおなじみの方です。出身地である山梨における里山体験、取材で訪れた全国各地の里山とそこに暮らす人びとの命の輝きに触れ、秦野の里山は、1か月前に巡られたといいます。

「里山は物語の世界。神々の住む奥山と人びとの住む場所の間にあって、失われつつある大切な空間」。ミヒャエルエンデの本を引きながら、「魂の追いつくのを待っているインディオたちの生き方に学ぼう」と話されました。

秦野市における里地里山の活動の事例報告の後に、パネルディスカッションがありました。コーデネーターは里地ネットワーク事務局長の竹田純一さん。

Dscn0604

Dscn0605

パネリストは、記念講演の国井さん、俳優で秦野市在住の苅谷俊介さん、環境省大臣官房審議官の渡辺綱雄さん、秦野市副市長の高橋生志雄さんです。

苅谷さんは、「里山の再生は、戦後日本が失ってきたものを取り戻す作業。心を置き去りにしてきた生き方を、私たちの意識改革によって変えよう」と話されました。

渡辺さんは、「命を支えあう関係を広げることが大切。里地里山はまさに命の宝庫であり、生物多様性にとっても要の場所。里地里山の保全再生の秦野方式を全国に向け発信して欲しい」と話されました。

高橋さんは、子ども時代の里山・里海の自らの体験を振り返りながら、全国に先駆けた秦野市の里地里山の保全・再生に向けた取り組みを話されました。

国井さんは、「時間を盗んで走って行く生き方から、インディオのように魂と共にある、ゆるやかな生き方へ生まれ変わろう」と提案されました。

会場の秦野市文化会館小ホールは、500名の定員いっぱいの参加者で埋まりました。丹沢ドン会からも10名のメンバーが参加しました。

この後、表丹沢野外活動センターに移動して開催した第2部のようすは改めて報告したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

雨の中、東海大学付属本田幼稚園児が名古木の棚田へ

11月19日(金)、神奈川西部は天気予報では午前中は曇り、午後3時ころから雨でした。朝起きて窓の外を見上げると、雲は厚く、どんよりとした空模様です。

東海大学付属本田幼稚園の担当の先生から8時半前に私の携帯に連絡が入りました。「今日はよろしくお願いします」。何とか午後までお天気が持ってくれればとと思いつつ「お待ちしています!」電話を置きました。

例年のように本田幼稚園のエコグループの園児33名と、教員4名、お母さんボランティア2名が園のバスでやってきました。

Dscn0463

NPO法人自然塾丹沢ドン会の名古木の棚田の秋を体験し、「自然の大切さや米づくりの現場を見て、自分たちができることを考えるきっかけに」と5年ほど前から毎年、本田幼稚園の子どもたちが訪れています。

朝から降ったりやんだりの空模様でしたが、子どもたちが到着したときはちょうど小休止。ドン会のメンバー10名は、テントを張って子どもたちを迎えました。

「名古木の棚田へようこそ! 昨日は晴れ、今日は雨が降っていますが、太陽と雨のどちらも米づくりには必要です。ここでは田んぼに冬の間も水を張っています。カエルなどの生き物たちが暮らしています。畦を歩いて見てください」

私のあいさつの後は、田部井さんがドングリの話をしました。

「ドングリを牛乳パックに入れて育てました。1年間でこんなに大きくなりました。これを里山に植えて育てましょう」

Dscn0468

Dscn0470

Dscn0474

田中舘さんと大森さんが、古代米の米搗きを実演しました。ペットボトルに籾付きの米を入れて棒で突きます。家庭用のすり鉢に入れてゴムボールでやさしくしごきます。しばらくすると籾の殻が取れ、玄米になります。

子どもたちの目がキラキラしました。

Dscn0488

雨でぬれる田んぼの畦ををそろりそろりと歩いて観察しました。

Dscn0499

子どもたちに人気者の高橋園長先生は、田んぼに生えていたクレソンを摘んでパクパク。

Dscn0503

みんなで記念撮影。ドン会の小金井さんは子どもたちの扱いが抜群。あとで聞けば、かつてプロのカメラマンで、リタイア後にドン会に参加しているのです。

Dscn0523

テントの中でおにぎりの昼食。ドン会の女性陣が用意した、ドン会の畑で取れた白菜のクリームシチューで体を温めました。

Dscn0540

ムラサキイモとサツマイモのデザート。ドン会の北村さんが焚き火とダッチオーブンで作りました。「おかわり!」という子どもたちのの声があちらこちらから上がりました。

Dscn0531

私たちも、落花生・ムラサキイモ・シチュー、サンドイッチでお昼をいただきました。

Dscn0513

Dscn0516

Dscn0514

Dscn0517

子どもたちがこの日の自然体験を忘れずに、自然との付き合い方や、食べ物の大切さを感じてくれたことと思います。一人ひとりとハイタッチをして「さようなら」。

夕方には、園長先生と担当の先生からていねいな、お礼の電話が私の携帯に入りました。

「小さいときにどれだけ自然体験をすることができるかがほんとうに大切です。それによって人間としての感性が豊かになり、生きる力も育ってくるんですよ」という園長先生の言葉が印象的でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

FMヨコハマ「エコロジースペシャル」に生出演

11月3日(文化の日)は、秦野市「市民の日」を途中で抜け出し、横浜ランドマークタワーにあるFMヨコハマのスタジオに向かいました。

Dscn9979

みなとみらい駅周辺には何度も来ているのですが、ランドマークタワーに入るのは初めてです。先日、神保町のブックフェアの打ち上げをやっているときにFMヨコハマのスタッフから出演依頼があり、少しやり取りの末にお受けすることにしました。

Dscn9989

番組の出演依頼書にはつぎのような趣旨が書かれていました。

「11月3日の番組内特別企画は「Keep Green &Blue」。自然を楽しみながらエコを考える4時間。この日は10月24日(土)に県立戸川公園で行われたFMヨコハマ主催のイベント、「自然教室」の模様もオンエア。ゲストの方もお招きしながら、神奈川の自然について、みんなで改めて考えてみます」

私が出演する「ゲスト・パート」は午後2時10分から約15分。スタジオ前で制作スタッフと打合せをすませ、しばらく放送を聴いていました。

するとどこかで聞いたような声が流れてきました。秦野市「市民の日」の会場で先ほどお会いしたばかりの秦野市長の古谷義幸さんです。10月24日に収録されていた「自然教室」の一こまでした。

つぎつぎとその日の出演者がスタジオに入ります。待つ間に喉が渇いてきました。スタッフにお願いして熱いお茶をいただきました。

ついに本番。パーソナリティーは「ミツミ」さんです。音楽を流している間に少し打ち合わせ、そのままオンエアです。冷汗ものの20分間。途中、音楽と交通情報の間には、こちらの緊張をほぐすかのように少しパーソナルな話題をあえてお聞きになります。妙齢のキャリアウーマンでした。

オンエアの後、記念撮影。スタッフの方も一緒に1枚。ミツミさんが手にしているのは来年開催される全国植樹祭のキャラクターで、私が手にしているのは番組中にも味見をした秦野の名水です。

Dscn9993

Dscn9990

Dscn9992

Dscn9995

オンエアが終わって気が楽になり、制作室の風景をパチリ。

Dscn9997

ランドマークタワーの10階からはヨコハマ港が見えました。帰りは崎陽軒のシュウマイをお土産に夕闇迫る丹沢の麓に帰りました。

翌日朝にはFMヨコハマのホームページにそのときの写真がアップされ、夢工房のホームページがリンクされていました。ミツミさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雨岳文庫でソバの刈り取りと紫芋の掘り取り

10月31日(土)は、収穫日和。NPO法人自然塾丹沢ドン会は伊勢原の雨岳文庫の隣の畑をお借りしています。ソバ担当の水田さんを中心に栽培している秋ソバの刈り取り作業に参加しました。

Dscn9787

Dscn9790

Dscn9792

ソバの刈り取り作業が終わった畑です。遠くに大山が見えています。

Dscn9796

ソバの実は雨岳文庫の作業小屋をお借りして乾燥させ、1週間後には足こぎの脱穀機で脱粒作業を行います。

Dscn9794

Dscn9782

雨岳文庫の茶畑のお茶の花と、カラスウリの赤い実です。

つづいてサツマイモの掘り取りです。紫芋とベニアズマの2種類をドン会の斎藤さんが中心になって栽培しました。

Dscn9802

Dscn9797

20キロほどの袋に4つ。大収穫に笑顔がこぼれます。雨岳文庫へのお礼と、名古木の棚田に運びます。少し小分けにして参加者は持ち帰りのお土産に。どんな料理やお菓子になるのるか楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧